WCAG 2.0 実装方法集

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G94: 非テキストコンテンツに対して、それと同じ目的を果たし、同じ情報を提供する、簡潔な代替テキストを提供する

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、元の非テキストコンテンツと同じ目的及び情報を伝える代替テキストを作成することである。その結果、非テキストコンテンツを取り除いて代替テキストで置き換えることができ、機能や情報が失われてしまうこともない。このような代替テキストは、必ずしも非テキストコンテンツ自体について記述するとは限らない。同じ目的を果たし、同じ情報を伝達するべきである。結果的に代替テキストが非テキストコンテンツの説明のようになることがある。しかしながら、このケースは同じ目的を果たすための最善の方法である場合にのみ当てはまる。

可能であれば、簡潔な代替テキストは目的及び情報を完全に伝達すべきである。短いフレーズや文ではそれが不可能な場合は、簡潔な代替テキストでその情報の概要を提供すべきである。併せて長い代替テキストも使って情報の全てを伝達する。

代替テキストは非テキストコンテンツの代わりにならなければならない。非テキストコンテンツがページから削除され、代替テキストに置き換えられたとしても、そのページが同じ機能及び情報を提供する。代替テキストは簡潔で、できる限り有益な情報とする。

代替テキストにどのようなテキストを入れるか決める場合に、以下のような質問について考えるとよい:

非テキストコンテンツがコンテンツを理解する上で重要な文言を含んでいる場合、代替テキストもその文言を含んでいるべきである。画像に埋め込まれたテキストが簡潔な代替テキストでは収まらない場合は、簡潔な代替テキストで説明し、併せて長い代替テキストで完全なテキストを提供すべきである。

事例

参考リソース

この実装方法に関するリソースは、今のところない。

検証

チェックポイント

  1. 非テキストコンテンツを削除する、非表示にする、又は隠す。

  2. 代替テキストで置き換えてみる。

  3. 何も情報が失われていない(非テキストコンテンツの目的が代替テキストと一致している)。

  4. 非テキストコンテンツがコンテンツを理解する上で重要な文字情報を含んでいるならば、その文字を代替テキストに含める。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。