全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
この実装方法の目的は、元の非テキストコンテンツと同じ目的及び情報を伝える代替テキストを作成することである。その結果、非テキストコンテンツを取り除いて代替テキストで置き換えることができ、機能や情報が失われてしまうこともない。このような代替テキストは、必ずしも非テキストコンテンツ自体について記述するとは限らない。同じ目的を果たし、同じ情報を伝達するべきである。結果的に代替テキストが非テキストコンテンツの説明のようになることがある。しかしながら、このケースは同じ目的を果たすための最善の方法である場合にのみ当てはまる。
可能であれば、簡潔な代替テキストは目的及び情報を完全に伝達すべきである。短いフレーズや文ではそれが不可能な場合は、簡潔な代替テキストでその情報の概要を提供すべきである。併せて長い代替テキストも使って情報の全てを伝達する。
代替テキストは非テキストコンテンツの代わりにならなければならない。非テキストコンテンツがページから削除され、代替テキストに置き換えられたとしても、そのページが同じ機能及び情報を提供する。代替テキストは簡潔で、できる限り有益な情報とする。
代替テキストにどのようなテキストを入れるか決める場合に、以下のような質問について考えるとよい:
なぜこの非テキストコンテンツがここにあるのか?
それはどのような情報を示しているのか?
それはどのような目的を果たすのか?
非テキストコンテンツを使用することができない場合、何という言葉を使って同じ機能及び(又は)情報を伝達するか?
非テキストコンテンツがコンテンツを理解する上で重要な文言を含んでいる場合、代替テキストもその文言を含んでいるべきである。画像に埋め込まれたテキストが簡潔な代替テキストでは収まらない場合は、簡潔な代替テキストで説明し、併せて長い代替テキストで完全なテキストを提供すべきである。
検索ボタンが拡大鏡の画像を使っている。その代替テキストには「拡大鏡」ではなく、「検索」と書かれている
ロープに結び目が作られていく様子を矢印で示して、結び目がどのような結び方になっているかを絵で説明している。その代替テキストは結び方を説明すべきで、その絵が何に見えるかではない。
おもちゃを正面から見た絵がある。その代替テキストはおもちゃの正面から見た様子を説明している。
タイヤの交換方法をアニメーションで示している。簡潔な代替テキストはそのアニメーションが何についてであるかを説明している。長い代替テキストはタイヤの交換方法を説明している。
TechTron社のロゴがリスト中のそれぞれの製品の隣にあり、「TechTron」という簡潔な代替テキストにより製造元を示している。
10月の売上げを示しているグラフには「10月の売上表」という簡潔な代替テキストがある。 併せてそのグラフの全ての情報を提供する長い説明もある。
図案化された文字の「戦争の歴史」という言葉を埋め込んだ画像が見出しにある。その画像に対する代替テキストは「戦争の歴史」である。
棚の上に並んだ本の画像にはその本に関するウェブページへのナビゲーション手段を提供するインタラクティブなエリアがある。 「この区画で購入できる本。本を選択するとその本の詳細がわかります。」という代替テキストは画像及びインタラクティブな性質を説明している。
この実装方法に関するリソースは、今のところない。
非テキストコンテンツを削除する、非表示にする、又は隠す。
代替テキストで置き換えてみる。
何も情報が失われていない(非テキストコンテンツの目的が代替テキストと一致している)。
非テキストコンテンツがコンテンツを理解する上で重要な文字情報を含んでいるならば、その文字を代替テキストに含める。
3.を満たしている。非テキストコンテンツにコンテンツを理解するために必要な文字情報が含まれているならば、4.も満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。