利用者が制限時間を解除するための手段を提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは達成基準 2.2.1: タイミング調整可能 (十分な達成方法) に関する達成方法である。

解説

この達成方法の目的は、指定された制限時間内にタスクを完了できない利用者に対して、制限時間を解除するメカニズムを提供することである。

制限時間を解除するメカニズム自体に制限時間が設けられておらず、かつ、ウェブページ全体の制限時間前に完了できるようにすることが非常に重要である。そのためには、さまざまな障害のある利用者がすばやく見つけて解除できるように、このメカニズムをページの上部又は上部近くで提供すべきである。

事例

検証

手順

  1. ウェブページの上部近くに、あらゆる制限時間を解除するメカニズムがあることを確認する。
  2. ウェブページの制限時間が、一般的な利用者よりも 10 倍の時間を要する利用者でも、そのメカニズムを利用できるのに十分な長さであることを確認する。

期待される結果

  • #1 及び #2 の結果が真である。