静的なウィンドウ又は領域にある、動きのあるテキスト、スクロールするテキスト、又は自動更新されるテキストを利用者が表示できるメカニズムを提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

動く、点滅する、又はテキストを更新し、静的なテキストブロックを生成する全てのウェブコンテンツ技術

これは達成基準 2.2.1: タイミング調整可能 (十分な達成方法) に関する達成方法である。

解説

スペースが限られているために、スクロールするテキストを表示するウェブページがある。小さなテキストウィンドウの中でテキストをスクロールさせることにより、その速度にあわせて読むことができる利用者にはコンテンツが利用可能となるが、それよりも速度が読むのが遅い利用者や、支援技術の利用者にとっては問題となる。この達成方法では、動きを止めて、テキストブロック全体を静的に利用可能にするメカニズムを提供する。テキストは別ウィンドウかページ中の (より大きな) セクションで利用可能になるだろう。そうすることで、利用者はテキストを自分の速度で読むことができる。

この達成方法は、動いているテキストが全て同時に画面に表示できない場合 (例: 長いチャットでの会話) には適用されない。

注記

この達成方法は、不適合のコンテンツのための適合している代替版のページを表示するためのスタイルスイッチの達成方法とあわせて利用できる。詳細については、C29: 適合している代替版を提供するために、スタイルスイッチャーを使用する及び適合している代替版を理解するを参照のこと。

事例

事例 1: スクロールするテキストを展開する

大きなテキストブロックがページ中の小さなマーキーの範囲をスクロールする。ボタンにより、利用者はスクロールを止め、テキストブロック全体を表示することができる。

注記

このコード例では CSS と JavaScript の両方が利用可能で有効になっている必要がある。

CSS 部分:

#scrollContainer {
        visibility: visible;
        overflow: hidden;
        top: 50px; left: 10px;
        background-color: darkblue;
      }
      .scrolling {
        position: absolute;
        width: 200px;
        height: 50px;
      }
      .notscrolling {
        width: 500px;
        margin:10px;
      }
      #scrollingText {
        top: 0px;
        color: white;
      }
      .scrolling #scrollingText {
        position: absolute;
      }
      </a>    

スクリプト及び HTML コンテンツ:

<script type="text/javascript">

      var tid;
      function init() {
        var st = document.getElementById('scrollingText');
        st.style.top = '0px';
        initScrolling();
      }
      function initScrolling () {
        tid = setInterval('scrollText()', 300);
      }
      function scrollText () {
        var st = document.getElementById('scrollingText');
        if (parseInt(st.style.top) > (st.offsetHeight*(-1) + 8)) {
          st.style.top = (parseInt(st.style.top) - 5) + 'px';
        } else {
          var sc = document.getElementById('scrollContainer');
          st.style.top = parseInt(sc.offsetHeight) + 8 + 'px';
        }
      }
      function toggle() {
        var scr = document.getElementById('scrollContainer');
        if (scr.className == 'scrolling') {
          scr.className = 'notscrolling';
          clearInterval(tid);
           document.getElementById('scrollButton').value="Shrink";
        } else {
          scr.className = 'scrolling';
          initScrolling();
          document.getElementById('scrollButton').value="Expand";
        }
      }
  <input type="button" id="scrollButton" value="Expand" onclick="toggle()" />
  <div id="scrollContainer" class="scrolling">
    <div id="scrollingText" class="on">
    .... Text to be scrolled ...
    </div>
  </div>
...

このコードの実装サンプル: スクロールするテキストを展開.