HTML 及び XHTML
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
文脈に関する情報をプログラムが解釈できるようにリンクと関連付けたとしても、支援技術にはそのリンクからフォーカスを移動させずに親要素であるリスト項目を読み上げるコマンドがない。
この実装方法の目的は、入れ子になったリストに含まれるリスト項目によって与えられる文脈から、リストの中のリンクの目的を特定することである。このリスト項目によって、リンクテキストだけでは不明瞭なリンクに文脈が与えられることになる。その説明によって、ユーザーがそのリンクと、そのウェブページ内にある他のリンクとを区別できるようになり、そのリンク先へ移動するかどうかを判断しやすくなる。
現在の支援技術には、親のリスト項目によって与えられる文脈的な情報を照会するコマンドがないため、この実装方法を用いても、ユーザーはリスト項目ひとつひとつに移動する必要がある。そのため、この実装方法は、非常に長く又は深く入れ子になったリストには適していないことがある。
注記: 可能なかぎり、文脈による補足を必要とせずにリンクの目的が特定できるリンクテキストを提供すべきである。
コード例:
<ul>
<li>2005-2006年版 年次報告書
<ul>
<li><a href="annrep0506.html">(HTML)</a></li>
<li><a href="annrep0506.pdf">(PDF)</a></li>
<li><a href="annrep0506.rtf">(RTF)</a></li>
</ul>
</li>
<li>2006-2007年版 年次報告書
<ul>
<li><a href="annrep0607.html">(HTML)</a></li>
<li><a href="annrep0607.pdf">(PDF)</a></li>
<li><a href="annrep0607.rtf">(RTF)</a></li>
</ul>
</li>
</ul>
各ホテルの情報は、ホテル名、概要、地図、写真、案内、お客様レビュー、そして予約フォームへのリンクで構成されている。
コード例:
<ul>
<li><a href="royal_palm_hotel.html">ロイヤル・パーム・ホテル</a>
<ul class="horizontal">
<li><a href="royal_palm_hotel_map.html">地図</a></li>
<li><a href="royal_palm_hotel_photos.html">写真</a></li>
<li><a href="hroyal_palm_hotel_directions.html">案内</a></li>
<li><a href="royal_palm_hotel_reviews.html">お客様レビュー</a></li>
<li><a href="royal_palm_hotel_book.html">予約フォーム</a></li>
</ul>
</li>
<li><a href="hotel_three_rivers.html">ホテル・スリー・リバー</a>
<ul class="horizontal">
<li><a href="hotel_three_rivers_map.html">地図</a></li>
<li><a href="hotel_three_rivers_photos.html">写真</a></li>
<li><a href="hotel_three_rivers_directions.html">案内</a></li>
<li><a href="hotel_three_rivers_reviews.html">お客様レビュー</a></li>
<li><a href="hotel_three_rivers_book.html">予約フォーム</a></li>
</ul>
</li>
</ul>
この実装方法に関する参考リソースはない。
コンテンツの中で、この実装方法を用いているリンクそれぞれに対して:
そのリンクが含まれるul
要素又はol
要素を見つける。
そのリスト要素(ul
要素又はol
要素)が、li
要素の子孫要素である。
そのリンクテキストと親のリスト項目を組み合わせると、リンクの目的が説明されている。
上記全てを満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。