WCAG 2.0 実装方法集

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H33: title属性を用いて、リンクテキストの文言を補足する

適用(対象)

HTML 及び XHTML

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

解説

この実装方法の目的は、リンクを説明する追加情報を提供するための、a要素のtitle属性の利用方法を示すことである。title属性は、リンクの目的を明らかにしたり、詳しく説明したりするのに役立つ追加情報の指定に用いる。もしtitle属性を通して提供する補足情報が、警告文のように利用者がリンクをたどる前に知っておくべき内容であれば、title属性ではなくリンクテキストとして提供すべきである。

title属性へのアクセス方法について、ユーザーエージェントごとにサポートが大きく異なるため、コンテンツ制作者はこの実装方法を用いるときは注意を払うべきである。この理由から、コンテンツ制作者は実装方法 C7: CSSを用いて、リンクテキストの一部を非表示にする (CSS)又は H30: a 要素のリンクの目的を説明するテキストリンクを提供する(HTML)を利用することが望ましい。

事例

事例 1:リンクの目的を明らかにする

コード例:


<a href="http://example.com/WORLD/africa/kenya.elephants.ap/index.html" 
title="象の避難の失敗について続きを読む">
巨大な荷物のせいで、避難はさんざんな結果に
</a>

事例 2:新規ウインドウを開くリンク

HTML 4.01では、href属性で指定したURIを新規ウインドウで表示するために、a要素でtarget="_blank"を利用できる。この事例では、新規ウインドウを開くリンクであるという情報を提供するのに、a要素のtitle属性を利用している。

コード例:


<a href="http://example.com/subscribe.html" 
target="_blank" title="新規ウインドウを開く">
ニュース速報のメール通知に申し込む
</a>

参考リソース

この実装方法に関する参考リソースはない。

検証

チェックポイント

a要素のソースコードについて、次のことを調べる。

  1. title属性のあるa要素では、リンクテキストの文言とともにtitle属性がそのリンクの目的を示している。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。