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WCAG 2.0 実装方法集

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G98: 送信する前に、利用者が解答を確認及び修正できるようにする

適用(対象)

試験のデータのように、送信された時点に特定され、ひとたび送信されると変更不可能なデータを利用者から収集するサイト

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、取消不可能なトランザクションが完了する前に、利用者に入力が正しく行われていることを確認するための手段を提供することである。法的義務の生じるもの、金銭的取引、データ変更、試験の回答の送信などにおいては、「取消不可能」なトランザクションが発生することがある。従って、トランザクションが確定してしまうと利用者が間違いを修正する機会がなくなるので、データの送信時に間違いがないことが重要となる。

簡潔な1ページのフォームでは、送信前に利用者がフォームの内容を容易に見直すことができる。複数のウェブページにまたがるフォームでは、トランザクションが確定する前に複数のステップで利用者からデータを取得している。トランザクションを確定する以前のステップで入力したデータの全てを利用者が覚えているわけではない。

一つの方法としては、個々のステップの結果をキャッシュし、利用者が思い通りに戻ったり、先に行ったりして入力したデータを見直せるようにすることが考えられる。別の方法としては、トランザクションの最終確定の前に利用者が見直しを行えるようにするために、全てのステップで収集した全てのデータの一覧を提供する。

トランザクションを確定する最終ステップが始まる前に、入力したデータを見直して確認することを促す案内を提供する。そして、利用者が確認を行うとトランザクションが完了するようにする。

事例

検証

チェックポイント

試験のアプリケーションの場合、又は金融、法律上のトランザクションが発生し、複数のステップで利用者からデータを収集する場合:

  1. ユーザーに入力内容を確認するように促している。

  2. [ここから追加] ユーザーのデータが複数のステップで収集される場合、[追加ここまで]利用者が前のステップに戻ってデータを見直したり変更したりできる。

  3. トランザクションが確定する前に、利用者が入力した全てのデータの一覧が提供され、必要に応じて間違えを修正できる方法が提供されている。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。