WCAG 2.0 実装方法集

メインコンテンツへスキップ

-

G99: 消去した情報を元に戻せるようにする

適用(対象)

利用者の操作によって削除されるコンテンツ

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、ウェブアプリケーションで情報を削除できる場合、利用者によって誤って削除された情報を復元する手段をサーバーが提供することである。一つの方法として、削除をするものにマークを付けるだけにする、又は(ゴミ箱のように)情報を保持する領域に移動させるなど、データの削除に時間差を設けて、実際に削除するまでにしばらくの間待機することが考えられる。この間、利用者はデータを復元したり、一時的な保持領域から取り出したりすることができる。他には、wiki及びソースコントロールアプリケーションで編集履歴が保持されているように、利用者が必要なときにデータを復元できるように全ての削除操作を記録しておく方法がある。トランザクションの修正が必要となる情報は保存し、利用者が取り出し可能なようにしておくべきである。

事例

検証

チェックポイント

  1. コンテンツを削除する機能を特定する。

  2. コンテンツを削除して、復元してみる。

  3. 削除された情報が復元されている。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。