【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

Skip to Content (Press Enter)

-

G88: ウェブページに説明的なタイトルを提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、各ウェブページにコンテンツの内容が分かるページタイトルをつけることである。コンテンツの内容が分かるページタイトルがあると、利用者は目的のコンテンツを見つけたり、サイト内で現在位置を確認したり、コンテンツを見てまわったりすることができる。コンテンツの内容が分かるページタイトルによって、利用者は、どのようなウェブページを利用してるのかを容易に特定することができ、その上、別のウェブページに移動したときもすぐにそのことが分かる。また、タイトルにより、利用者は、コンテンツを読んだり、又は解釈したりしなくてもウェブページを特定することができる。また、正確で内容が分かるページタイトルが、サイトマップ又は検索結果のリストにあれば、利用者は必要とするコンテンツをより速く特定することができる。そして、コンテンツの内容が分かるページタイトルがリンクテキストに用いられていれば、利用者は興味のあるコンテンツに、より正確にたどり着くことができる。

各ウェブページのタイトルは次の要件を満たすべきである:

次のようなページタイトルはさらに有益である。

事例

事例 1: 最も重要な識別情報を初めに記載するページタイトル

大きな組織のあるグループによって公開されているウェブページがある。ウェブページのタイトルでは、最初に、ページの話題を特定して、次に、そのグループ名及び組織名を示している。

コード例:


              <title>Working with us: The Small Group: The Big Organization</title>
            

事例 2: コンテンツの内容が分かるページタイトルの付いた同期したメディアによる提示

2004 年の南アジアで発生した津波に関する同期したメディアの提示には、「2004 年の津波」というタイトルがつけられている。

事例 3: 三つの部分から成る、コンテンツの内容が分かるページタイトルが付与されたウェブページ

ウェブページでは、クローズドキャプションを作成するためのガイドラインと提案を提供している。 そのウェブページは、大きいサイトの中の「サブサイト」である。ページタイトルはダッシュで三つの部分に分けて示されている。ページタイトルの最初の部分は組織名、二つ目はウェブページが属するサブサイト名、そして三つ目はウェブページ自体を特定している (具体例としては、WGBH – Media Access Group – Captioning FAQ を参照。)

事例 4: 新聞のウェブページ

今日の版のみを閲覧できるウェブサイトでは、そのウェブページに「全国のニュース、第一面」というタイトルがつけられている。異なる日の版を閲覧することできるウェブサイトでは、そのページタイトルを「全国のニュース、第一面、2005 年 10 月 17 日」としている。

参考リソース

この達成方法に関する参考リソースはない。

検証

手順

  1. ウェブページにページタイトルがあることを確認する。

  2. そのページタイトルが、ウェブページのコンテンツに関連していることを確認する。

  3. そのページタイトルによって、ウェブページを特定できることを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。