適用 (対象)
object
要素を用いてメディアを読み込む文書。
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
- 達成基準 1.1.1: 非テキストコンテンツ (十分な達成方法)
- 達成基準 1.2.3: 音声解説、又はメディアに対する代替 (収録済) (書かれていない達成方法を満たす慣習的な達成方法)
- 達成基準 1.2.8: メディアに対する代替 (収録済) (書かれていない達成方法を満たす慣習的な達成方法)
解説
この達成方法の目的は、object
要素によってレンダリングされるコンテンツに対して、テキストによる代替を提供することである。object
要素のボディは、そのオブジェクトに関する完全なテキストによる代替を提供するのに用いられるか、又は追加的な非テキストコンテンツをテキストによる代替とともに含むことがある。
object
要素のフォールバックコンテンツは、ユーザエージェントがメディア技術をサポートしていない、又は利用者がその技術をレンダリングしないように指示したために、要素で読み込まれたメディアがユーザエージェントによってレンダリングされない場合にのみ利用者が利用できる。その状況では、フォールバックコンテンツが利用者に提示される。メディアがフォールバックコンテンツなしにレンダリングされた場合、メディアは直接アクセスできる必要がある。コンテンツ制作者は、適合表明にメディア技術の直接のアクセシビリティに依存せず、かつ利用者がフォールバックにアクセスできることを合理的に予期できる場合、達成基準を満たすためにのみこの達成方法に頼ることができる。
事例
事例 1: 長めの説明を含んだオブジェクト
<object classid="http://www.example.com/analogclock.py"> <p>Here is some text that describes the object and its operation.</p> </object>
WAIC では H53-1 に関するアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報を提供している。2014 年 6 月版のアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報: H53-1 では、「要注意」と評価されている。WAIC はウェブ制作者にこの達成方法が一部の環境では動作しないことに注意を促すものである。
事例 2: テキストによる代替のある非テキストコンテンツを含んだオブジェクト
<object classid="http://www.example.com/animatedlogo.py"> <img src="staticlogo.gif" alt="Company Name" /> </object>
WAIC では H53-2 に関するアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報を提供している。2014 年 6 月版のアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報: H53-2 では、「要注意」と評価されている。WAIC はウェブ制作者にこの達成方法が一部の環境では動作しないことに注意を促すものである。
事例 3: 機能の簡単な説明を含んだ画像オブジェクト
<object data="companylogo.gif" type="image/gif"> <p>Company Name</p> </object>
WAIC では H53-3 に関するアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報を提供している。2014 年 6 月版のアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報: H53-3 では、「達成不可能」と評価されている。WAIC はウェブ制作者がこの達成方法を使用することを推奨しない。
事例 4
この例は、情報の代替表現が提供するために object
要素がネストされている事実を利用している。
<object classid="java:Press.class" width="500" height="500"> <object data="Pressure.mpeg" type="video/mpeg"> <object data="Pressure.gif" type="image/gif"> As temperature increases, the molecules in the balloon... </object> </object> </object>
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
HTML 4.01 は Superseded Recommendation としてマークされ、廃止された仕様である。HTML Standard: 4.8.7 The object elementを代わりに参照できる。
検証
手順
object
要素のボディに、そのオブジェクトのテキストによる代替があることを確認する。
期待される結果
- 1. の結果が真である。