適用 (対象)
利用者の操作によって削除されるコンテンツ
これは達成基準 3.3.4: 誤り防止 (法的、金融、データ) (十分な達成方法) に関する達成方法である。
解説
ウェブアプリケーションが情報を削除する機能を提供する場合、サーバーは利用者によって誤って削除した情報を復元する手段を提供できる。一つの方法は、削除のために単にマークを付ける、又は (ゴミ箱のように) データの保持領域に移動させ、実際に削除するまでにしばらくの間待機することによって、データの削除を遅らせることである。この間、利用者はデータの復元を要求したり、保持領域から取り出したりすることができる。他には、wiki 及びソースコントロールアプリケーションで保存される編集履歴のように、利用者が要求した場合にデータを復元できるような方法で、全ての削除トランザクションを記録しておく方法がある。保存される回復可能な情報は、トランザクションの修正に必要なものであるべきである。
事例
- ウェブアプリケーションで、利用者がフォルダを作成してデータをその中に保存しておくことができる。各フォルダとデータ項目には、動作のマークを付けるチェックボックスと、移動するボタンと削除するボタンの二つのボタンが付いている。利用者が削除ボタンを間違って選択した場合は、多量のデータが失われてしまうかもしれない。そのアプリケーションは、利用者にデータが削除されたことをすぐに表示するが、実際の削除は一週間後に設定されている。一週間の間、利用者は「削除されたアイテム」フォルダを開き、実際に削除されるのを待っているフォルダやデータの復元を要求することができる。
検証
手順
- コンテンツを削除する機能を特定する。
- コンテンツを削除して、復元してみる。
- 削除された情報が復元できるかどうかを確認する。
期待される結果
- 3. の結果が真である。