適用 (対象)
自動更新をサポートする全てのウェブコンテンツ技術又はウェブコンテンツ技術の組み合わせ
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
- Success Criterion 2.2.4: Interruptions (Sufficient)
- Success Criterion 3.2.5: Change on Request (Sufficient)
解説
この達成方法の目的は、コンテキストの変化を引き起こす自動的な再読み込みによってもたらされる、混乱又は位置が分からなくなることを避けるために、コンテンツを更新するかどうかを利用者がコントロールできるようにすることである。スクリーンリーダーの利用者は、何が起こるのかが必ずしも明確ではないため、自動更新が混乱させているように感じることがある。ページが再読み込みされると、ページ上で利用者の現在位置を示すスクリーンリーダーの「バーチャルカーソル」は、ページの最上部に移動する。また、画面拡大ソフトウェアの利用者及び読字障害のある利用者も、ページが自動的に再読み込みされると、現在位置が分からなくなってしまう恐れがある。
コンテンツの中には、頻繁に新たなデータ又は情報に更新するものがある。一部の開発者は、コンテンツがサーバから自分自身の新しいコピーを要求するコードを挿入し、自動更新を強いることがある。この更新及びその頻度は、常に利用者のコントロール下にあるわけではない。コンテンツ制作者は、自動的に更新させる代わりに、利用者が必要な場合にコンテンツの更新を要求できるメカニズムを提供することができる。
事例
事例 1
HTML では、利用者がコンテンツを更新するボタン又はリンクを、開発者が提供できる。例えば、次のコード例のように、ページ上で http://www.example.com/news.jsp にニュース項目があると示すことである。
<a href="news.jsp">Update this page</a>
事例 2
E メールのウェブインタフェース (ウェブメール) では、自動更新ではなく、新しいメールを確認するボタン又はリンクを、開発者が提供できる。
検証
手順
- コンテンツを更新するメカニズムを見つける (そのようなメカニズムが存在する場合)。
- そのような各メカニズムについて、利用者が更新を要求できるかどうかを確認する。
- そのような各メカニズムについて、自動更新を引き起こされうるかどうかを確認する。
期待される結果
- 2. の結果が真の場合、3. の結果が偽である。