適用 (対象)
HTML 及び XHTML
これは達成基準 2.4.9: リンクの目的 (リンクのみ) (失敗例) に関する達成方法である。
解説
この失敗例は、「ここをクリック」又は「続きを読む」などのアンカー要素として使用されるリンクがあり、そのリンクは、目的を理解するために周囲のテキストを必要とし、かつリンクテキストを拡張するためのボタンなど目的地を自身で明確にするメカニズムがないという、よくある状況を説明する。
スクリーンリーダーを使用する全盲の利用者は、ページ内にあるリンクの一覧を表示したダイアログボックスを呼び出すことがある。彼らは、行き先を決定するためにこのリンクの一覧を使用する。しかし、その一覧の中の多くのリンクが、「ここをクリック」又は「続きを読む」とだけしか読上げられないのであれば、主要なナビゲーション方式であるこの機能をスクリーンリーダーで使用することができなくなる。このような理由から、リンクテキストのみでリンク先を知ることができる方法を一つも提供していないと、達成基準 2.4.9 の失敗例となるのである。こうした状況は、リンクを Tab キーで移動する利用者にも当てはまる。ウェブページ内を Tab キーで移動しているとき、「ここをクリック」、「ここをクリック」、「ここをクリック」としか聞こえてこなかったとしたら、利用者は困惑してしまうだろう。
事例
事例 1
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事例 2
<h2>News headlines</h2> The middle east peace meetings have yielded fruitful dialogue. <a href="r4300.htm">read more</a>
検証
手順
- ページにある個々のリンクを検証する。
- リンクの目的が、周囲のテキストから判別できるが、リンクテキストからだけでは判別できない、「ここをクリック」又は「続きを読む」といったリンク先の分からないリンクテキストがあるかどうかを確認する。
- ページ内にあるリンク先の分からないリンク全てを、リンク先の分かるリンクテキストに変えるメカニズムがページ内にあるかどうかを確認する。
期待される結果
- 手順 2.の結果が真でありかつ、3.の結果が偽である場合、この失敗例の条件は適用され、コンテンツは達成基準の失敗となる。