次のように、色を用いて情報を伝えている際の色つきのテキスト:
パラグラフ内でリンクになっている語句
リスト内で、他のリスト項目とは異なり、色つきのテキストで提示されているリスト項目
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
この実装方法の目的は、テキストの色の違いを識別することができない利用者に対して、同じ情報を示す豊富な視覚的な手がかりを提供することである。パラグラフの一部である語句又はテキストの他のブロックの一部である語句とは異なるステータスを示すために、又は特殊な文字あるいはグラフィックを用いて特別なステータスを有する語句を示すことができない場合に、色をよく用いる。例えば、テキスト内に散在している語句は、異なる色で表示されていれば、それがハイパテキストのリンクであることを示している可能性がある。この実装方法は、色の違いを知覚するのが困難な利用者又はロービジョンの利用者にその違いが分かるように、色に加えて手がかりを提供する方法に関するものである。
この実装方法を用いるにあたり、色だけを用いて情報を伝えている全ての箇所に対して、コンテンツ制作者は色に加えて視覚的な手がかりを提供する。視覚的な手がかりには、フォントのスタイル、下線の付加、太字、イタリックへの変化、又は文字サイズの変化などをはじめ、様々な形態が考えられる。
様々なマークアップ言語における似た要素の使用法を比較した記事で、色つきのテキストを用いて各言語の要素を示している。1つめのマークアップ言語の要素には青色の太字のテキストを用い、2つめのマークアップ言語の要素には、赤色のイタリックのテキストを用いている。
あるニュースサイトでは、そのサイトに掲載されている記事の見出しを一覧にしている。例えば、その記事が掲載されているセクション、その記事が掲載された時刻、関連する場所、又はライブの映像があることを示す表示などの補足的な情報がある場合もある。そのような補足的な情報は、その記事へのリンクとは異なる色で提示されているが、利用者がリンクをより容易に見つけられるように、各リンクはその他のテキストよりも大きなフォントで提示されている。
短めのニュース項目には、より詳細な情報へのリンクでもある文を含んでいることがある。パラグラフの残り部分では黒色のTimes-Romanという書体を用いているが、それらの文には色がついていて、サンセリフの書体を用いている。
テキストの色を用いて情報を伝えている箇所を探す。
色を用いて情報を伝えているテキストは、スタイルも変えているか、又はその周囲にあるその他のテキストと視覚的に区別がつくフォントを用いている。
2.を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。