全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
この実装方法の目的は、ウェブページ上のテキストを読むのが難しくないようにすることである。単語や文を解読することが困難になるような障害のある利用者は、複雑なテキストを読んで理解するのを苦手とすることが多い。そのテキストが中学校教育より進んだ読解能力を必要としないならば、補足や代替バージョンは必要ない。
テキストの複雑さを軽減する方法【訳注:以下は英語における留意点であると考えられ、日本語の場合には当てはまらないものも含まれているかもしれません。】:
段落ごとに一つのトピックまたはサブトピックのみを展開する
コンテンツの目的に矛盾しない範囲でもっとも単純な構文を用いる。たとえば、英語のもっとも単純な構文は「John hit the ball」、「The Web site conforms to WCAG 2.0」のように「主語、動詞、目的語」からなる。
文の長さは、中学校教育レベルで典型的に許される範囲とする。(注記:英語では25ワードである)
長い文は二つに分割することを検討する。
一つの文に三つ以上の接続詞を用いないようにする。
テキスト中のフレーズ、文、段落、セクション間の論理的関係を明確にする。
一般の人にとって意味が明らかでないような専門的な職業語や俗語等の言い回しを避ける。
長い又は馴染みのない言い回しは、より短く一般的なものに置き換える。
取り除いても文章の意味が変わらないような冗長な単語を取り除く。
単独の名詞または短い名詞句を使用する。
文の意味を変えずにより広く使われる言い回しに置き換えられるような単語やフレーズを取り除く。
いくつもの単語やフレーズからなる複数の項目を、コンマで区切って一つの段落内に並べることは避け、番号なし/番号付きリストを使用する。
代名詞による参照や文中の他の箇所への参照は明確なものにする。
英語および他の一部の欧米系言語で書かれる文書では、受動態を使う特別な理由がない限り、能動態を用いる。たいていの場合、能動態の文章は受動態よりも短く、理解しやすい。
動詞の時制に一貫性を持たせる。
名前やラベルに一貫性を持たせる。
あるウェブアプリケーションのヘルプページは中学校教育のレベルを超えない文章で書かれている。
文章の読みやすさ(リーダビリティ:readability)を検査する。
そのテキストが要求する読解能力が、中学校教育レベルを超えていない。
2. を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。