WCAG 2.0 実装方法集

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G152: 数回のループ後(5秒以内)に停止するように、アニメーションGIFを設定する

適用(対象)

アニメーションGIF (GIF89a)をサポートするあらゆるウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、アニメーションGIF画像が5秒以内に点滅を停止するようにすることである。アニメーションGIF画像を制作する際には3つの側面があり、それらが作用しあって画像が点滅する(あるいは動く)時間を決定している:

一番単純な場合では、アニメーションの再生時間は、フレーム数×フレームレート×繰り返し回数である。例えば、2フレームでフレームレートが0.5秒、繰り返しが3回の単純な点滅する画像では、再生時間は(2×0.5×3)秒、即ち、ちょうど3秒である。

多くのアニメーションGIF画像のフレームレートは一定である。すなわち、個々のフレームが表示される時間は同じである。しかし、フレームに対して異なるフレームレートを設定することもでき、特定のフレームのみ他より長く表示させることが可能である。この場合、アニメーションの再生時間は、フレームレートの合計×繰り返し回数である。例えば、2フレームで、1枚目が0.75秒表示、2枚目が0.25秒表示され、繰り返しが3回の単純な画像では、再生時間は((0.75+0.25)×3)秒、同様にちょうど3秒となる。

5秒以内に画像の点滅を終了させるためには、3つの変数のうちのいずれかを調整しなければならない。最も一般的には、繰り返しの回数を5秒÷フレーム数×フレームレート(又は5秒÷フレームレートの合計)に設定し、5秒以内に画像を終了させるために、最も近い整数になるようにこの数字の端数を切り捨てる。一つ上の整数に切り上げてはならない。

繰り返しが1回で5秒を超える場合は、別の要素のうちの一つを調整しなければならない。画像の中のフレーム数を減らす、又はフレームレートを増やす。フレームレートを増やす場合は、変更後の画像が一般閃光閾値又は赤色閃光閾値を超えないという要求事項に不適合にならないように留意すること。これは大きな画像では特に重要であるので注意すること。

事例

検証

チェックポイント

  1. アニメーションGIFを表示させ再生時間を調べる。

  2. 別の方法として、画像編集ソフトを使用してフレーム数、フレームレート及び繰り返し回数を確認する。フレーム数×フレームレート×繰り返し回数を計算する。フレームレートが一つでない場合は、フレームレートの合計×繰り返し回数を計算する。

  3. アニメーションの再生時間が5秒以内である。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。