WCAG 2.0 実装方法集

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G130: 内容が分かる見出しをつける

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、ウェブ・コンテンツ内の見出しがコンテンツの内容を表すようなものにすることである。コンテンツの内容が分かるような見出しやタイトル(「G88: ウェブページに対して、コンテンツの内容が分かるページタイトルを提供する」参照)を用いることで、利用者に対してコンテンツの概要と構成を提示することができる。内容を表す見出しをつけることで、そのセクション(節)のウェブページ中の位置づけと、他のセクションとの関係を明確にすることができる。

内容を表す見出しがあれば、利用者は目的のコンテンツを見つけることや、ウェブページ内のどの部分を読んでいるのかを知ることが容易になる。

コンテンツ制作者は、最も重要な情報を各見出しの先頭に配置することを検討すると良いだろう。これによって、利用者は斜め読みをして必要な情報を見つけることが容易になる。特に、見出しから見出しへのナビゲーションが可能なブラウザや支援技術を用いている場合には有効である。

事例

事例 1

災害対策を示すHTMLページで、以下のような見出しが使われている:

コード例:


  <h1>災害対策</h1>
  <h2>洪水対策</h2>
  <h2>火災対策</h2>

レベル2の見出しは、先頭に内容を識別できる情報が配置されていることに注意されたい。 (すなわち、「対策 : 洪水」、「対策: 火災」などとはなっていない。)

事例 2

ある町について書かれた短い記事がある。この記事は、町の起こり、拡大、そして現状に関する詳しい説明を含んでいる。ウェブページのタイトルは「私たちの町の歴史」である。最初のセクションのタイトルは「我が町の始まり」で、2番目のセクションのタイトルは「我が町の拡大」である。3番目のセクションのタイトルは「今日の我が町」で、このセクションには、「町の人々」、「町の組織」、「町の施設」というサブセクションがある。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. ウェブページに見出しがある。

  2. 各見出しが、ウェブページ中の対応するセクションを表す内容になっている。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。