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WCAG 2.0 実装方法集

メインコンテンツへスキップ

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G1: メインコンテンツエリアへ直接移動するリンクを各ページの先頭に追加する

適用(対象)

リンク機能を提供するウェブコンテンツ技術すべて

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、ウェブページのメインコンテンツへ直接移動できるようにすることによって、複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップできるメカニズムを提供することである。メインコンテンツの開始位置へのリンクが、そのウェブページの最初のインタラクティブなアイテムとなるようにする。そのリンクを実行することにより、その他のコンテンツを通過して、フォーカスをメインコンテンツへ移動させる。この実装方法は、ウェブページに同じくらい重要なコンテンツエリアが複数ある場合よりも、ウェブページのメインコンテンツエリアが一つである際に最も効果的である。

[ここから変更]

注記:キーボードで操作している利用者(スイッチの利用者を含む)、キーボード・ストロークを遅めにしている利用者、画面拡大ソフトウェアの利用者、画面を見ている人と一緒に作業しているスクリーンリーダーの利用者、キーボードだけで操作している利用者、及び音声認識ソフトウェアの利用者にとっては、このリンクは常に表示されていることが望ましい。しかし、達成基準 2.4.1は、フォーカスを受け取っていないときには表示されていることを要求してはいない。フォーカスを受け取っているときだけ表示されるリンクも達成基準を満たすことが可能である。

[変更ここまで]

事例

事例 1:オンライン新聞

あるオンライン新聞には、次のような情報のセクションが多くある:例えば、検索機能、企業ロゴ、関連記事、マイナーな記事、問合せ方法、など。ページの真ん中には、トップ記事が掲載されている。利用者がそのページをTabキーで操作する際、最初のリンクは「トップ記事へスキップ」というリンクである。そのリンクを押下すると、視覚的に認識できるフォーカスがトップ記事へ移動する。その次にTabキーを押下すると、そのトップ記事にある最初のリンクへ移動する。

事例 2:「メインコンテンツへスキップ」というリンク

あるウェブページには、(メインコンテンツの前に)各ページで提供されている様々なナビゲーション機能がある:例えば、パンくずリスト、検索、サイトマップ、そして関連情報の一覧など。そのページの最初のリンクは、「メインコンテンツへスキップ」というリンクである。利用者は、そのリンクを押下すると、それらのナビゲーション機能をスキップすることができる。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. リンクがそのウェブページ上で最初のフォーカス可能なコントロールである。

  2. リンクのラベルがメインコンテンツへのリンクであることを示している。

  3. リンクが、常に画面に表示されている、又はキーボード・フォーカスを受け取っている際には画面に表示されている。

  4. リンクを押下した後、キーボード・フォーカスがメインコンテンツへ移動する。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。