Web担当者のためのアクセシビリティセミナー [2015年2月] 開催報告(大阪会場)
アンケート集計結果
アンケート回答数:24
回答者個人を特定するおそれのある情報につきましては、割愛させていただきました。また、文意を変えない範囲で、漢字の使い方や句読点等、適宜編集のうえ掲載させていただきました。
セッション1 「Webアクセシビリティ - 海外の気になる動きと日本国内の最新動向」について
セッション1の理解度
5段階評価で、5が「理解できた」、1は「難しかった」です。
理解度 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 無回答 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数(%) | 9(38%) | 10(42%) | 3(13%) | 1(4%) | 1(4%) | 0(0%) |
セッション1の役立ち度
5段階評価で、5が「役に立った」、1は「役に立たなかった」です。
役立ち度 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 無回答 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数(%) | 7(29%) | 10(42%) | 6(25%) | 0(0%) | 0(0%) | 1(4%) |
セッション1での質疑
-
Qみんなの公共サイトの運用モデルに改定の動きはありますか?A総務省の管轄になりますので、どうなるかは現時点では情報を持ち合わせていません。ただ、JISの改定に合わせて、モデルも改定されることを期待しています。
セッション1へのコメント
- ニュージーランドの事例が参考になりました。PDF・動画の課題は全世界共通なのだと実感しました。多用するので、気をつけようと思います。
- 日本が先進国の中でもアクセシビリティに対して遅れていることが分かった。省庁のページは各部局で管理しているため、チェックツールでは追いつけない部分があり、AA準拠が難しい課題である。
- 海外に比べ日本が遅れているというのは「やはり」と思いましたが、予想以上でびっくりしました。具体的な法律を示してくださったので、良く分かりました。
- 内容が大変分かりやすかったです。今後、自治体ウェブサイトのアクセシビリティ義務が法制化された後に、その時点での解説を聞かせていただきたいと思いました。
- ニュージーランドの4カ年計画は、今後参考にしたい。実際のアクセシビリティ対応で常に課題となっている動画のライブ配信や音声キャプションについては、海外でも免除されている所が多く、驚いた。
- 海外の事情については、今回初めて拝聴いたしました。どの国も同じようなことがあるなど、興味深いお話で楽しく聞かせていただきました。
- 本年、日本における方針に注目しています。
- オーストラリアが経験していることは、まさに今難しいと感じていることです。JIS X 8341-3が来年改定されても、今の取組みが無駄になることはないというのは安心です。たくさん内容の詰まったセミナーだったと思います。
- 海外の情報と日本の現状を紹介していただき、双方を比較できた。ウェブアクセシビリティに配慮しなかったことで訴訟をされる事例があったことは知らなかったので、大いに参考になった。
- 障害者差別解消法との関連した情報は定期的に発信してほしい。
- 今後の動向に注意したい。準備をしておきたい。
- 「1.海外の動き」がとても興味深かったです。本来は今年度末にAA準拠を目標に動いていますが、一度に対応できなかったり、どうしても対応できないものは、諸外国のように段階を設けて進めることも検討したいです。(日本がどんな方針を打ち出すかにもよりますが。)オーストラリアが直面した4つの事柄は、まさに今、私共が直面して苦しんでいる4つでした。
- 海外の事例は国内法制度を作る意味で参考になった。
セッション2 「JIS X 8341-3:2010 と関連文書の読み方/使い方」について
セッション2の理解度
5段階評価で、5が「理解できた」、1は「難しかった」です。
理解度 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 無回答 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数(%) | 8(33%) | 6(25%) | 5(21%) | 5(21%) | 0(0%) | 0(0%) |
セッション2の役立ち度
5段階評価で、5が「役に立った」、1は「役に立たなかった」です。
役立ち度 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 無回答 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数(%) | 9(38%) | 8(33%) | 6(25%) | 1(4%) | 0(0%) | 0(0%) |
セッション2での質疑
-
Q表の前または後ろに表の説明があった場合、重複してでもcaption要素を使う必要はありますか?Aアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報のH73-2では、いくつかのスクリーンリーダーが対応しておらず「要注意」としている。 表に対する見出しを追加するか、本文で説明することを推奨している。
セッション2へのコメント
- JIS文書が何故難解であったかが良くわかりました。WCAGの読み進め方も参考になりました。
- 実際にまだガイドラインを引いたことがないので今後どのように見ていくか参考になる。
- 概要〜作業レベルの話が聞けてためになりました。
- 自分で調べたことはあったが、見方やその関係性を理解できていなかったので大変参考になりました。またアクセシビリティサポーテッド情報について、全く知らなかったので今後の参考にしたいと思います。
- これまで実装方法集からとりあえず探すだけだったので、関連文書の詳しい使い方が知れて良かった。
- 現在、業務で自治体サイトを作っていることもあり、大変役に立つお話でした。社の者にも共有したいと思います。
- JIS X 8341-3が改定されると、ちょっと分かりやすい日本語になるかも…というのは、気持ちのハードルが下がりました。セッション全体としても、とっても分かりやすいやわらかな日本語だったと思います。アニGIFって初めて聞きました(笑)理解しやすいセミナーだったと思います。
- 関連文書と規格書の関連を知ることができた。内容は難解だが、独自に調べることが可能となった。
- 誰にも分かりやすいホームページにするためのガイドラインが一般の人にとって分かりにくいのは矛盾していると考えます。
- JIS文書についてよく分かった。気になっていたことなので大変ためになりました。
- 動き回るキャラを例にとっての考え方、調べ方が非常に役に立つ内容でした。
- 復習になりました。ありがとうございました。
- 調べ方の手順がよく分かった。
セッション3 「アクセシビリティ方針の策定と試験結果の公開におけるポイント」について
セッション3の理解度
5段階評価で、5が「理解できた」、1は「難しかった」です。
理解度 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 無回答 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数(%) | 6(25%) | 10(42%) | 4(17%) | 2(8%) | 0(0%) | 2(8%) |
セッション3の役立ち度
5段階評価で、5が「役に立った」、1は「役に立たなかった」です。
役立ち度 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 無回答 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数(%) | 11(46%) | 8(33%) | 3(13%) | 0(0%) | 0(0%) | 2(8%) |
セッション3での質疑
-
QタイでWebアクセシビリティ法制化の動きはありますか?Aタイの最近の動向については、情報を持ち合わせていません。参考までに、W3CのWAIのサイトに、Webアクセシビリティに関する世界各国の法律や規格を一覧にしたページがあります。ちょうど本日なのですが、WAIのTwitterアカウントから、今年そのページの情報を更新する予定であるというツイートがありましたので、何か情報が得られるかもしれません。また、現地に行かれる機会があれば、現地の方々に確認してみることをお奨めします。
セッション3へのコメント
- まずは方針を策定することから始めたいと思います。
- AAに準拠を目指してはいるが、段階を踏んで目指していく予定。その過程において公開する方法が知れたので良かった。
- 試験結果が良くなくても公開し、これからの対応方法を明記することが大切であるということが分かり、少し安心しました。
- 考え方が非常に良く分かりました。ただ現実としてはやはり準拠できないと方針の策定や試験もしないことが多いです。
- 今まで独学で手探りでやっていたような部分なので聞けて良かった。
- 方針作成や試験結果表示はいつも悩むところで、今回の資料も何度か読んだことがありましたが、直接お話を聞くと少し勘違いをしていたところもあったように思います。大阪に来ていただけて直接伺えて良かったです。
- これから試験結果の公開にあたり、役に立ちました。
- JIS実装時には、しっかりと対応していきたい。
- 具体的で、勉強になりました。ありがとうございました。
JIS X 8341-3:2010対応においてお困りのこと
- アクセシビリティを気にするあまり、単純なソース、見た目のページになってしまいます。HTML、CSS等は分からない担当者が作成すると、CMSを使用していてもバラバラな作りになってしまう。
- 全部で10万ページ、PDFで7万ファイルあるので、作業が大変です。また、その作業を避けるため古い情報を削除しようという動きがあるので、どのような情報をアクセシブルで出していく必要があるかも悩んでいます。
- 試験実施ツールがないため、miChecker等で1ページずつ手動でチェックしなければならない点。
TwitterやFacebookのタイムラインを埋め込んだり、レスポンシブデザインのWebページなど、最近の流行がアクセシビリティ的に問題ないかどうか。 - クライアント、代理店、それぞれの担当者も、JIS X 8341-3:2010について知識が乏しく、制作者の知識に頼っている所が多いように思うので、情報の共有などもっと盛んにされるところを望みます。
- PDFをどう作ったら良いかは分かるものの、どう試験したら良いか分からない点です。
- AA準拠するために、試験の手法を都合よく解釈して、何が何でも「とりあえず」AA準拠しようとするお客様がいること。理解の低さ、予算のなさが大きな原因ですが、ウソのAA準拠を公表しても意味がなく、困り果てています。
今後、参加を希望されるセミナーのテーマや内容
- 新規担当者が参加して、ウェブアクセシビリティの目的や概要、求められることなどを1日程度で理解できるセミナーがあれば各部局等の担当者に参加させたいです。
- きちんとした明確な対応方法(実装方法)。日本語訳の文章では意味がよく分からない点があり、人によって解釈が違うため。
- 実装で悩ましいことが多いので、実例など聞きたいと思います。
- 今まで問い合わせがあったことに全部回答していくような…。今日の(セッション2での)table要素のご質問も、「なるほど」という悩みでした。私も明確な回答が欲しかった点でした。
- 今回のような、最近の動向に関する情報。具体的な事例を挙げたコーディングのコツ、実装勉強会のようなセミナー。
- 大企業などコーポレートサイトにおけるアクセシビリティ実例紹介。またそのトレンド、注意点、トラブル事例、成功事例。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会へのご要望等
- Webサイトの例を使って説明されるともっとわかりやすいと思います。
- アジェンダ項目だけでもプリントアウトしたものが手元に欲しかった。
- 今日のセミナーでウェブアクセシビリティ基盤委員会を身近に感じることができました。できれば質問に対する回答や相談に乗っていただくサービス等の紹介や斡旋をして欲しいと思います。もしくはWAICの考え方などを書籍化して欲しいです。
- とても参考になりました。ありがとうございました。
- Twitter上で、アクセシビリティ方針の内容に不備があった際に企業、公団体の名称やURLをつけて名指しで公表しないで欲しい。WAIC殿のサイト上で名称等を伏せて、「間違った事例」ということで公表するか、直接サイト管理者宛に連絡すればよいのではないでしょうか。きちんとした策定方法の説明を受けてるわけでもなく(機会がないため)まだまだ手探りの状態のため制作側、サイト管理側ともにSNSで名指しされ不快に感じました。
- 今回、初めて参加させていただきました。平日のセミナーの参加は仕事の調整も大変なので、土日で行っていただけると嬉しく思います。
- 現状の改定状況をgitなどでみてみたいです(可能なら…)。
- 公的な試験業務請負期間の創設?というかWAICが推奨する試験実施団体(とか業者、メーカー)があったらいいのになと思います。自社試験は、試験精度を一定にすることが難しいです。もっともっと啓蒙活動をしていただき、正しい情報や理解が広まると嬉しいです。
- 主にコーポレートサイト制作を手がけております。このテーマの関心を持つクライアントも多く、今後に役立てたく今回参加いたしました。弊社もIT支援等セミナー講演を手がけておりますので、お手伝いできることがありましたらお声がけください。
会場の模様
セッション1の講演の模様
セッション2の講演の模様
セッション3の講演の模様