一般企業におけるウェブアクセシビリティ方針策定と試験結果表示の実態調査(2014年2月)

本委員会では、JIS X 8341-3:2010 関連文書を公開しています。このたび、一般企業のウェブサイトにおいて、ウェブアクセシビリティ方針の策定と試験結果の表示について、実態調査を行ないました。調査対象については公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会にご協力いただき、その会員社の190サイトを対象にしました。

調査の概要

調査対象
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 会員社
190サイト(広告主、メディア・媒体社)
調査時期
2014年2月14日(金曜日)〜21日(金曜日)
調査手順
ウェブアクセシビリティ基盤委員会WG1構成員がウェブサイトを閲覧し、「調査項目」に示す事項を確認しました。

調査項目

ウェブアクセシビリティ方針

ウェブアクセシビリティに関する何らかの配慮がされている旨の記載があるかを確認し、ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン 2013年8月版に示された「方針に明記すべき事項」(下記)の記載があるかを調査しました。

  • 対象範囲
  • 達成等級
  • 対応度

試験結果

JIS X 8341-3:2010 箇条8に基づく試験について、本委員会が作成した試験実施ガイドライン 2012年11月版にならった記載がなされているかを調査しました。

  • 達成等級
  • 対応度
  • ページ単位 or ウェブページ一式単位

調査結果

Web広告研究会 会員社(広告主、メディア・媒体社)190サイト

ウェブアクセシビリティに関する配慮事項の記載
14サイト
ウェブアクセシビリティ方針策定・公開済
6サイト
試験結果公開済
5サイト

調査結果の詳細

ウェブアクセシビリティ方針が策定・公開されている団体、試験結果を公開している企業のみを掲載した調査結果シートを公開しています。

調査結果に関する注記・考察等

  • 「ウェブアクセシビリティ方針」が公開されていても、明記すべき事項が示されていない場合には、本調査においては「ウェブアクセシビリティ方針策定・公開済」としてカウントしていません。今後、ウェブアクセシビリティ方針の策定・修正をする場合には、「ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン」を積極的に活用していただくことを期待します。
  • ウェブアクセシビリティの配慮事項に関する記載はあるものの、ウェブアクセシビリティ方針が策定・公開されてない企業、方針が公開され対象範囲を明示しているものの等級レベルと対応度が明確になっていない企業がありました。また、ウェブアクセシビリティ方針のみで試験結果の掲載がない企業もありました。
  • 本委員会としても、ウェブアクセシビリティ方針策定・試験結果表示により役立つものとなるよう、各ガイドライン等について具体的な記載例を示すなど、今後も継続して見直しを検討してまいります。
  • 6年後の2020年に開催が決定した東京オリンピック・パラリンピックの成功には、関連企業のウェブアクセシビリティ向上が不可欠です。ウェブによる“おもてなし”を実現するため、今からウェブアクセシビリティ向上に向けた継続的な取り組みが行なわれることを期待します。
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