Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) 2.0 の日本語訳を公開しました

Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) 2.0 の日本語訳を公開しました。

ATAG 2.0は、ウェブコンテンツを作成するためのオーサリングツールについてのアクセシビリティガイドラインで、2015年に W3C の勧告となった文書です。この文書には、以下の2種類の内容が含まれています。

  • パート A: オーサリングツールのユーザインタフェースをアクセシブルにする
  • パート B: アクセシブルなコンテンツの制作をサポートする

前者は、オーサリングツールを誰もが操作できるように、ツールのインタフェース自体をアクセシブルにするためのガイドラインです。

後者は、オーサリングツールによって生成されるコンテンツのアクセシビリティを確保するためのガイドラインとなっています。

この文書は JIS X 8341-3:2016 の規格そのものではありませんが、規格票の「0B イントロダクション」の項目には「オーサリングツールもウェブアクセシビリティにおいて重要な役割を担っている」という記述があり、Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) Overview が参照されています。ATAG 2.0 はその中核となる文書であり、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) とも密接な関係にあります。

近年では、ウェブコンテンツの製作にCMSを導入する機会が増えていますが、CMSのコンテンツ入力画面もオーサリングツールの一種です。このガイドラインは、CMSの開発者、管理者、選定者にも有用なものとなるでしよう。

この日本語訳は、fukumotoy氏が私的に進めていたものを、同氏の許可を得てウェブアクセシビリティ基盤委員会 翻訳ワーキンググループが作業を引き継ぎ、ここに公開するものです。多大なご協力をいただいたfukumotoy氏に感謝いたします。

なお、翻訳内容の誤り等につきましては、ウェブアクセシビリティ基盤委員会 翻訳ワーキンググループの責となります。引き続き翻訳の品質の向上を図っていきたいと考えていますので、翻訳の誤り、不明点、お気付きの点などありましたら、「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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