abbr 要素を用いて、略語の定義を提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

HTML 及び XHTML。

これは達成基準 3.1.4: 略語 (G102: 略語の元の語又は説明を提供するを満たす方法として十分)に関する達成方法である。

解説

この達成方法の目的は、abbr 要素を用いることで、略語に対して元の語又は定義を提供することである。

abbr 要素は、頭字語や頭文字語を含むあらゆる略語に用いてよい。HTML4 及び XHTML では、頭文字語や頭字語は acronym 要素を用いてマークアップすることもできる。abbr 要素は、頭字語や頭文字語を含むあらゆる略語に用いてよい。HTML5 以降では、より一般的な abbr 要素の利用が提案され、acronym 要素は廃止されている。

訳注

HTML 4、XHTML (XHTML 1.0 及び XHTML 1.1) は Superseded Recommendation としてマークされ、廃止された仕様である。

事例

例 1: abbr 要素を用いて略語の元の語を示す

<p>Sugar is commonly sold in 5 <abbr title="pound">lb.</abbr> bags.</p>
<p>Welcome to the <abbr title="World Wide Web">WWW</abbr>!</p>              

例 2: abbr 要素を用いて略語の定義を示す

<p>Tasini <abbr title="and others">et al.</abbr> <abbr title="versus">v.</abbr>
The New York Times <abbr title="and others">et al.</abbr> is the landmark lawsuit 
brought by members of the National Writers Union against ......</p>  

例 3: abbr 要素を用いて頭字語の元の語を示す

 <p>The use of <abbr title="Keep It Simple Stupid">KISS</abbr> became popular in ...</p>        
            

例 4: abbr 要素を用いて頭文字語の元の語を示す

 <p><abbr title="World Wide Web">WWW</abbr></p>

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

  1. 略語それぞれに、abbr 要素で元の語や定義を指定していることを確認する。

期待される結果

  • #1 の結果が真である。