【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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G177: テキストの修正候補を提示する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

フォーマット、値及び又は入力のタイプに制限があり、利用者のデータ入力を受け付けるコンテンツ

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、利用者が入力した情報が受け付けられないとき、正しいと思われるテキストを推測できる場合には、そのテキストを提示することである。修正候補としては、正しい綴りのテキストや、あらかじめ蓄積されているテキスト群にある類似したテキストなどが含まれる。

フォームによって修正候補の提示方法は異なるが、エラーが発生した入力欄の横、ページの他の部分に表示することもできるし、検索機能やリンクを用いて修正候補の一覧が掲載されている他の URI に誘導することもできる。可能であれば、修正候補は利用者にとって利用しやすい方法で提示すべきである。たとえば、誤った情報が送信されたとき、利用者が意図した内容をチェックボックスやラジオボタンを用いて選択できるような形式で修正候補の一覧を提示するような方法が考えられる。修正候補や修正候補へのリンクは、たとえば、フォームの先頭、エラーがあるフィールドの直前または直後など、エラーを含むしたフォームフィールドの近くに配置しなければならない。

事例

検証

手順

  1. 誤ったテキストから正しいテキストを推測可能なフォームフィールドを特定する。

  2. フォームに入力し、特定したフィールドに意図的に誤ったテキストを入力する。

  3. 利用者に対して正しいテキストの修正候補が提示されることを確認する。

  4. フォームフィールドの横に修正候補が表示される、又は修正候補へのリンクがフォームフィールドの近くに配置されていることを確認する。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。