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WCAG 2.0 達成方法集

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F77: 達成基準 4.1.1 の失敗例 - ID 型の値が重複している

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

HTML5 及び、HTML4 と SVG を含むあらゆる XML ベースのマークアップ言語

訳注: HTML 4 (HTML 4.01) は Superseded Recommendation としてマークされ、廃止された仕様である。

これは、次の達成基準に関連する失敗例である:

解説

この文書は、支援技術がコンテンツとやりとりをする際に、ID が重複しているエラーによって引き起こされる問題の失敗例について述べている。ID の値が重複していると、ユーザエージェントが ID を示す属性を用いてコンテンツのさまざまな部分間の関係性を正確に伝える際に問題となりうる。例えば、スクリーンリーダーは、ID の値を用いて、データテーブル内にあるデータセルの見出しとなるコンテンツを特定したり、ラベルのテキストと関連付けられているフォームの入力コントロールを特定したりすることがある。もし、それらの値が一意的ではなかった場合、スクリーンリーダーは、どの見出しがそのデータセルと関連付けられているのか、あるいはどのコントロールがどのラベル又は名前と関連付けられているのかを、プログラムで解釈できなくなってしまう。

その仕様でドキュメントをバリデートすることによって、ID の属性値がそのドキュメント内で一意的であることを確認する。なぜなら、どの属性がドキュメント全体にわたって一意的な識別子を有しているかは、仕様によって定められているからである。

注記 1: ほとんどのマークアップ言語では、例えば HTML 及び SVG においてそうであるように、ID の値は属性値である。

注記 2: ID を示す属性として xml:id 属性のみを用いる XML ドキュメントでは、xml:id の仕様 をサポートするバリデータを用いて XML ドキュメントを解析すればよい。

事例

失敗例 1

コンテンツ制作者が、オンラインのバリデーションサービスを使って、すべての id 属性値が一意的であることをチェックしている。

失敗例 2

コンテンツ開発者が、オーサリングツールの機能を利用して、id 属性値が一意的であることを確認している。

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

  1. すべての ID の値がウェブページにおいて一意的である。

期待される結果