テクニック G221:プロセスの以前のステップからデータを提供する
このテクニックについて
このテクニックは 3.3.7: 冗長な入力項目 (十分なテクニック) に関連する。
このテクニックは、利用者の入力をサポートするあらゆる技術に適用される。
解説
このテクニックの目的は、利用者が以前のステップからの情報を記憶して再入力する必要をなくし、代わりに、利用者又はシステムによって以前に提供されていた情報を提供することである。これにより、認知障害、学習障害、記憶障害のある人の成功率が向上する。
事例
事例1: トリガーによって以前に入力した情報を適用する
ある e コマースサイトではチェックボックスを提供しており、これがトリガーとなって、利用者が以前のステップで入力した請求先住所に基づき、配送先住所があらかじめ適用される。
事例2: 過去の回答に基づいて情報を自動適用する
会社を設立するための 2 つのステップのプロセスにおいて、最初のステップでは、利用者が氏名及び住所を入力すると、事業識別番号が提供される。2 番目のステップでは、ユーザプロファイルを作成する必要がある。事業識別番号、氏名、住所は事前に記入されている。
事例3: 以前のステップの情報を表示する
会社を設立するための 2 つのステップのプロセスにおいて、最初のステップでは、利用者が氏名及び住所を入力すると、事業識別番号が提供される。2 番目のステップでは、ユーザプロファイルを作成する必要がある。このインタフェースでは、利用者は、設立したばかりの会社を選択でき、全ての関連する情報が表示される。
検証
手順
情報の記入が必要なプロセスの各入力について:
- プロセスの以前のステップで既にその情報が要求されているかどうかをチェックする。
- 以前に記入された情報がフィールドに事前に記入されているか、又はページに表示されているかどうかをチェックする。
期待される結果
- 1 及び 2 が真である。