適用 (対象)
すべての XML ベースのマークアップ言語。
これは達成基準 4.1.1: 構文解析 (書かれていない達成方法を満たす手段として十分) に関する達成方法である。
解説
この達成方法の目的は、支援技術がコンテンツを解析するときに生じるエラーを避けることである。well-formed については、文書を XML パーサーを用いてチェックし、バリデーションレポートが well-formed に関するエラーを含んでいるかどうかで確認できる。すべての XML パーサーには、well-formed をチェックし、well-formed に関するエラーが見つかったときは、通常の処理を停止することが要求される (XML パーサーは、バリデーションをサポートしていなくてもよい)。
事例
例 1
XML ファイルは、文書タイプ宣言、xsi:schemaLocation 属性あるいは他のタイプのスキーマへのリファレンスを含む。コンテンツ開発者は、オンラインあるいはオフラインのバリデーター、XML エディタもしくは XML サポートのある IDE (下記参考リソースを参照) を用いて、well-formed であることをチェックできる。
例 2
XML ファイルが文書タイプ宣言、xsi:schemaLocation 属性又はスキーマがあるのにスキーマ参照のインストラクションのない処理を含まないとき、関連するスキーマがコマンドラインの指示、ユーザダイアログあるいは (構成) コンフィグレーションファイルで指定されている。そして、XML ファイルがスキーマに対してチェックされている。
例 3
XML ファイルが文書タイプ宣言、xsi:schemaLocation 属性あるいはスキーマがあるのにスキーマ参照のインストラクションのない処理を 含まないとき、名前空間がスキーマ文書又は RDDL (Resource Directory Description Language) を読み出すのに参照されておらず、そして XML ファイルがスキーマに対してチェックされている。
例 4
ウェブサイトが静的な文書ではなく、XML を動的に生成するとき、コンテンツ開発者は XMLUnit や XML Test Suite あるいは類似のフレームワークを用いて、生成される XML コードをチェックできる。
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
- Well-Formed XML Documents in Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Third Edition), W3C Recommendation 04 February 2004.
- Well-Formed XML Documents in Extensible Markup Language (XML) 1.1, W3C Recommendation 04 February 2004.
- 4.3.2 Well-Formed Parsed Entities in Extensible Markup Language (XML) 1.1, W3C Recommendation 04 February 2004.
G134: ウェブページをバリデートするの参考リソースを参照のこと。
検証
手順
- 各ファイルを XML パーサーにロードする。
- well-formedness エラーがないことを確認する。
期待される結果
#2 の結果が真である。