適用 (対象)
HTML 及び XHTML
これは、次の達成基準に関する達成方法である:
- 達成基準 3.1.3: 一般的ではない用語 (G55: 定義にリンクするの達成方法として十分)
- 達成基準 3.1.4: 略語 (G102: 略語の元の語又は説明を提供するの達成方法として十分)
解説
この達成方法の目的は、用語集の場所を示すメカニズムを提供することである。コンテンツの中にある用語が、別の用語集ページで定義されている場合、用語集を用いるドキュメントの head
要素の範囲内に link
要素を指定することで、その用語集が参照できる。link
要素の rel
属性に「glossary」という値を指定し、href
属性には用語集ページの URI を指定する。これで、利用者が素早く簡単に用語集にアクセスするのをユーザエージェントが支援できるようになる。
事例
例 1: WCAG 2.0 の用語集
<link rel="glossary" href="https://www.w3.org/TR/WCAG20/#glossary">
参考リソース
参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
- HTML 4.01 LINK element
- HTML 4.01 link types
- Use <link>s in your document from W3C's Quality Web Tips
- LINK - Document Relationship from Web Design Group
HTML 4.01 は Superseded Recommendation としてマークされ、廃止された仕様である。上記はそれぞれ、HTML Standard§4.2.4 The link element、HTML Standard§4.6.6 Link types を代わりに参照できる。
検証
手順
用語集の役割を果たしている、単語と定義のあらゆる組み合わせについて:
- 用語集で定義した単語、語句又は略語を含むウェブページの
head
要素セクションに、link
要素が含まれていることを確認する。 link
要素がrel
="glossary" 属性であることを確認する。link
要素のhref
属性が、用語集ページを参照していることを確認する。
期待される結果
- 上記全ての結果が真である。
注記: WCAG で用いている略語の定義は、「単語、語句、又は名称の短縮形で、その略語が言語の一部になっていないもの。」である。