title 属性を用いて、リンクテキストを補足する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

HTML 及び XHTML。

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、リンクを説明する追加情報を提供するための、a 要素の title 属性の利用方法を示すことである。title 属性は、リンクの目的を明らかにしたり、詳しく説明したりするのに役立つ追加情報の指定に用いる。もし title 属性を通して提供する補足情報が、警告文のように利用者がリンクをたどる前に知っておくべき内容であれば、title 属性ではなくリンクテキストとして提供すべきである。

title 属性へのアクセス方法について、ユーザエージェントごとにサポートが大きく異なるため、コンテンツ制作者はこの達成方法を用いるときは注意を払うべきである。この理由から、コンテンツ制作者は達成方法 C7: リンクテキストの一部を非表示にするために、CSS を使用する又は H30: a 要素のリンクの目的を説明するリンクテキストを提供するを利用することが望ましい。

訳注

HTML §3.2.6.1 The title attribute の Note で述べられているように、多くのユーザエージェントではアクセシブルな形でこの属性を公開しないので、title 属性に依存することを勧めていない。

訳注

WAIC では H33 に関するアクセシビリティ サポーテッド(AS)情報を提供している。2020 年 3 月版の アクセシビリティ サポーテッド(AS)情報: H33 も参照されたい。

事例

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

a 要素のソースコードについて、次のことを調べる。

  1. title 属性のある a 要素では、リンクテキストの文言とともに title 属性がそのリンクの目的を示していることを確認する。

期待される結果

  • #1 の結果が真である。