略語の初出時、その直前又は直後に元の語を提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

テキストを提供する全てのウェブコンテンツ技術

この達成方法は、 達成基準 3.1.4: 略語 (G102: 略語の元の語又は説明を提供するの達成方法として十分) に関する達成方法である。

解説

この達成方法の目的は、ウェブページの中で略語が最初に現れたとき、元の語を略語に関連付けることで、略語の元の語を分かるようにすることである。ウェブページで最初の使用箇所を探すことで、すべての略語の元の語を見つけることができる。

英語では、単語、句または名前を、略語、頭文字語、頭字語、又は他の短縮表記によって短くするときは、省略された表記を提供する前に完全な表記を提供するのがよい。こうすることで、テキストが読みやすくなり、多くのスタイルガイドでも勧められている。その他の言語では異なる慣習があることもある。

略語の中には、元の語ではなく説明を必要とするものがあることに注意する。そのような略語には、この達成方法は適切ではない。

この達成方法はウェブページで略語の初出時に適用される。複数のリソースを一つのウェブページに結合するとき、それぞれのリソースの冒頭で略語の元の語が示される。しかしながら、この場合、元の語を提供するための異なる達成方法を使うことが、より適切であるかもしれない。

事例

事例 1

「国際連合難民高等弁務官事務所 (UNHCR) は、1950 年に難民の保護と支援を提供するために設立された。」

「WAI (Web Accessibility Initiative) は、W3C のアクセシビリティへの取り組みを示している。」

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

手順

コンテンツにある略語それぞれに対して:

  1. 作成されたコンポーネントでその略語の最初の使用箇所を探す。
  2. 最初の使用箇所の直前又は直後に、略語の元の語があることを確認する。
  3. その元の語が、略語の使用として正しい元の語であることを確認する。

期待される結果

  • 2. 及び 3. の結果が真である。