適用 (対象)
フォーカス可能な要素を提供する全てのウェブコンテンツ技術
これは達成基準 2.4.7: フォーカスの可視化 (十分な達成方法) に関する達成方法である。
解説
OS には標準のフォーカス表示があり、多くのユーザエージェントで利用可能となっている。フォーカスインジケータのデフォルトのレンダリングは常に視認性に優れているわけではなく、ある背景では見づらいことがある。しかし、多くのプラットフォームでは、利用者がフォーカスインジケータのレンダリングのカスタマイズをすることができる。支援技術では、標準のフォーカスインジケータの外観を変更することもできる。コンテンツ制作者が標準のフォーカスインジケータを使用する場合、システム全体に対する見え方の設定はウェブページに引き継がれる。例えば、利用者の操作に反応してページの一部分を色付けするといったコンテンツ制作者独自のフォーカスインジケータを表示させる場合、このような設定は引継がれず、通常、支援技術はコンテンツ制作者独自のフォーカスインジケータを見つけることはできない。
事例
事例 1
Microsoft Windows のデフォルトのフォーカスインジケータは、フォーカスが当たっている要素の回りに 1 ピクセルの黒い点線で表示される。暗い背景のページ上では、これは非常に見づらくなる。そのページの制作者がデフォルトを使用し、利用者は Windows 上で明るい色にカスタマイズする。
事例 2
HTML において、フォーム要素とリンクにはデフォルトでフォーカスが当たるようになっている。さらに、tabindex の属性値が 0 以上のあらゆる要素はフォーカスを受け取る。フォーカスが当たっている要素はどちらのタイプの場合でも、システムのフォーカスインジケータを使用し、フォーカスインジケータのスタイルについてのプラットフォームの変更を検知する。
検証
手順
- フォーカスインジケータの外観をカスタマイズするには、プラットフォームの機能を使用する。
- フォーカスの移動順序に注意しながら、ページ内をタブキーで移動する。
- 各コントロールでフォーカスインジケータが視覚的に認識可能であることを確認する。
期待される結果
- 3.の結果が真である。