達成基準 1.1.1 の失敗例 - 支援技術によって無視されることが望ましい画像に対して、空ではないテキストによる代替を提供している (例: alt="spacer" 又は alt="image")

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

HTML 及び XHTML

これは達成基準 1.1.1: 非テキストコンテンツ (失敗) に関する達成方法である。

解説

この達成方法は、支援技術によって無視されることが望ましい画像に対する失敗条件について述べている。画像のテキストによる代替は、画像の意味を伝えることが望ましい。ページ内に意味のないコンテンツの一部である装飾、スペーシング又は他の目的で画像が使用される場合、画像は意味を持たず、支援技術では無視することが望ましい。

空のテキストによる代替 (alt="") を提供すると、支援技術によって画像が無視され、この達成基準の失敗を回避できるだろう。

事例

例 1: alt 属性を持たない装飾画像

コンテンツ間に空白領域を作成するために、それ自体は意味を持たない画像が使用されている。その画像の代替テキストの値は "spacer" である。テキストによる代替が同等の目的を果たさないため、この画像は達成基準の失敗となる。その画像は無視されることを意図されているが、代替テキスト "spacer" はスクリーンリーダーによって読み上げられ、いくつかの代替カラースキームでは表示される。

<div>Tree type: <img src="spacer.gif" width="100" height="1" alt="spacer"/>Cedrus deodara</div>

検証

手順

  1. 装飾、スペーシング、又はページ内の意味のあるコンテンツの一部ではない他の目的に使用される img 要素を特定する
  2. これらの要素に対する alt の値が空であることを確認する。

期待される結果

  • #2 の結果が偽である場合、この失敗条件が適用され、コンテンツは達成基準の失敗となる。