【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
ライブの音声しか含まない情報を提示する全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法の目的は、ライブの音声コンテンツのテキスト版を提供するために、リアルタイムのキャプションサービスを用いることである。このようなサービスは、何が話されているかを聞き取り、専用キーボードによりわずかな遅れでテキスト入力する訓練を受けた人間のオペレーターによって行われる。彼らは非常に忠実にライブのイベントを捉えることができ、そのイベントを理解する上で重要な発話以外の音声についても注記を入れることができる。キャプションのテキストを含むビューポートは、ライブの音声コンテンツと同一のウェブページ上で利用できる。
インターネットラジオ局で、ウェブページ上にニュースサービスのためのビューポートがある。ライブのニュースのレポート、特に緊急レポートの場合、リアルタイムのキャプションサービスによりテキストが書き起こされてビューポートに表示される。
会議又はスクリーンシェアリングサービスに、口頭発表のリアルタイムの書き起こしを流すウィンドウがある。これは、遠隔リレー式音声電話会議キャプションサービスを予め手配しておくことで実現している。ライブのテキスト用に別のウィンドウを使用すると重大なユーザビリティ上の障害となりうるので、オンラインウェブ会議又はスクリーンシェアリングサービスではこのような使われ方をすることを想定してデザインする必要がある。
定例の音声会議では、順番に発言できるように挙手機能ユーティリティを使用している。オンラインリレー式音声電話会議キャプションサービスと共にこの製品を利用しやすくするために、発言順のユーティリティは、狭いビューポートの中で全ての機能を操作できるようにデザインされている。より高度な利用のために、ウェブサイトは 1 ページの中に両方のビューポートを表示するように制作されている。
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
Captioned Text (provider for relay conference captioning)
Wikipedia entry for CART (variously Computer Assisted Real-time Captioning or Communication Access Real-time Translation)
Web conferencing products with integrated support for captioning viewport
ライブの音声コンテンツと関連付けられたビューポートがウェブページ上にあることを確認する。
ライブの音声コンテンツのテキストが、30 秒未満の遅れでビューポートに表示されることを確認する。
上記全ての結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。