【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
データを送信するのに、利用者認証を求め制限時間のあるウェブページ
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
利用者に認証を求めるウェブサーバーは、一定時間、利用者の操作がない場合、セッションを終了することがよくある。利用者が素早くデータを入力できず、送信前にセッションが時間切れになってしまった場合、プロセスの続行前にサーバーから再認証が求められるだろう。この場合、サーバーはキャッシュの中にデータを一時的に保存しておき、その後、利用者がログインし、再認証したら、データがキャッシュから利用可能になり、まるでセッションの時間切れがなかったかのようにフォームを処理する。サーバーはキャッシュを無期限には保持できず、利用者の単一セッション中の再認証後まで保持できる長さは、例えば 1 日ぐらいでしかない。
あるフォーラムに利用者がログインし、回答を送信しようとしている。回答が書き終わる時間は、サーバーから許可されている不操作セッション時間よりも長いとする。利用者は回答を送信したが、セッションの時間切れが通知され、回答の再送信のためにログインするよう促された。利用者の回答はサーバーに保存されており、ログインが成功すれば通常通り回答が処理される。ログインが成功しなければ、回答は破棄される。
セキュリティが保護されたエリアに利用者がログインし、フォームに入力している。セキュリティ上の理由のため、セッションが時間切れになった。フォームデータはサーバーに保存され、利用者には時間切れが通知され、再ログインが促される。利用者が正しくログインできれば、全てのデータが以前に入力された状態でフォームが表示される。ログインが成功しなければ、フォームデータは破棄される。
データの送信にあたって利用者にログインを求めるサイトについて:
ログインし、制限時間のある操作を始める。
セッションを時間切れにさせる。
データを送信する。
再認証する。
元のデータ及び再認証後の変更内容を含めた、データの損失なしに、プロセスが継続可能して完了できることを確認する。
5. の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。