【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

Skip to Content (Press Enter)

-

C14: フォントサイズに em 単位を使用する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

CSS

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

ユーザエージェント及び支援技術によるサポート

C14 に関するユーザエージェントサポートノートを参照のこと。

解説

この達成方法の目的は、ユーザエージェントがコンテンツを効果的に拡大縮小できるように、em 単位でテキストのフォントサイズを指定することである。em はフォントのプロパティなので、フォントのサイズが変わると拡大縮小される。body 要素に対してフォントサイズを指定した場合、より個別的なセレクタで上書きされない限り、他の全ての要素に値が継承される。

事例

事例 1: CSS での em によるフォントサイズ指定

この事例では、どのような場合でも、strong 要素のテキストが周りのテキストよりも常に大きく表示されるように指定してある。そのため、親要素である見出しやパラグラフにフォントサイズが指定されていても、strong 要素でマークアップされた強調語は、周りのテキストよりも大きく表示される。

訳注: MDN の strong 要素で示されているように、古い HTML では strong 要素を単により強い強調としていたが、現在の HTML では strong を重要性を表すものと定義している。

コード例:


strong {font-size: 1.6em}

...

<h1>Letting the <strong>user</strong> control text size</h1>
<p>Since only the user can know what size text works for him, 
it is <strong>very</strong> important to let him configure the text size.  </p>
…

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

訳注: フォントに関する CSS の仕様は、CSS Fonts Module Level 3 を参照のこと。この仕様が、CSS 2 のフォントに関する記述に取って代わることに注意されたい。CSS Snapshot 2018 も参照のこと。

検証

手順

  1. フォントサイズを定義する CSS プロパティの値が em 単位である。

期待される結果

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。