WCAG 2.0 実装方法集

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H60: link要素を用いて、用語集にリンクする

適用(対象)

HTML 及び XHTML

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

ユーザーエージェント及び支援技術によるサポート

ユーザーエージェントの一部では、link要素で指定された情報を表示するナビゲーションバーが追加できる。MozillaとOperaの現在のバージョンがこの機能を提供する。IE 6.0とFirefox 1.5はこの機能を提供しないが、拡張機能やアドオンを通して利用できることがある。link要素のブラウザサポートに関する詳しい情報は、The 'link'-Element in (X)HTML:英語を参照。

解説

この実装方法の目的は、用語集の場所を示すメカニズムを提供することである。コンテンツの中にある用語が、別の用語集ページで定義されている場合、用語集を用いるドキュメントのhead要素の範囲内にlink要素を指定することで、その用語集が参照できる。link要素のrel属性に「glossary」という値を指定し、href属性には用語集ページのURIを指定する。これで、利用者が素早く簡単に用語集にアクセスするのをユーザーエージェントが支援できるようになる。

事例

事例 1:WCAG 2.0の用語集

コード例:

 <link rel="glossary" href="http://www.w3.org/TR/WCAG20/#glossary">

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

(今のところ、なし)

検証

チェックポイント

用語集の役割を果たしている、単語と定義のあらゆる組み合わせについて:

  1. 用語集で定義した語句や略語が含まれたウェブページのhead要素セクションに、link要素が含まれている。

  2. link要素にrel="glossary"という属性が指定してある。

  3. link要素のhref属性が、用語集ページをきちんと参照している。

判定基準

注記:WCAGで用いている略語の定義は、「単語、語句、又は名称の短縮形で、その略語が言語の一部になっていないもの。」である。

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。