インタラクティブな操作をサポートするウェブコンテンツ技術すべて
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
この実装方法の目的は、マウス又はポインティングデバイスを使わなければ抜け出すことのできないコンテンツのサブセットに、キーボード利用者が閉じ込められてしまわないようにすることである。よくある事例としては、プラグインによって描画されるコンテンツが挙げられる。プラグインはユーザーエージェントであり、ユーザーエージェントの親ウィンドウの中にコンテンツを表示したり、プラグインがフォーカスを持っている間に起きる利用者の動作全てに反応したりする。もしプラグインが親ウィンドウへフォーカスを戻すキーボードのメカニズムを提供しない場合、キーボードを使用しなければならない利用者は、プラグインのコンテンツの中に閉じ込められてしまうことがある。
この問題は、コンテンツのサブセットから抜け出す方法を提供する以下のメカニズムのうちの一つを使うことによって回避することができる。
コンテンツ内でフォーカスを前進させるためのキーボード機能(一般的にはTabキー)によって最後のナビゲーション位置に到達した後、コンテンツのサブセットから抜け出せるようにする。
コンテンツのサブセットからフォーカスを出すキーボード機能を提供する。サブセット内でアクセシブルな方法によってその機能を必ず明記する。
コンテンツのサブセットで用いられているウェブコンテンツ技術が自然に「親コンテンツに戻る」ためのキーボードコマンドを提供している場合、利用者がそのプラグインに入る前に、そのコマンドを明記して利用者がどのように再びプラグインの外に出られるかを分かるようにする。
コンテンツ制作者が、利用者がキーボードでサブコンテンツに入れてもデフォルトでのキーボード操作ではそのサブコンテンツから出ることができないウェブコンテンツ技術を使っている(すなわち、ウェブコンテンツ技術又はそのユーザーエージェントの機能ではない)場合、この実装方法を実装するためにはウェブコンテンツ制作者はそのような機能をコンテンツ内に構築するか、又はそのウェブコンテンツ技術を使わないか、どちらかにする。
いったん利用者がタブ移動でアプレットの中に入ると、それ以降のタブ移動はアプレットによって処理され、その利用者がタブ移動で外に出られないようになっている。しかしながら、そのアプレットは、アプレット内で連続したタブ移動を終えた時、キーボードフォーカスが親ウィンドウに戻るように作られている。
アクセシビリティ・サポーテッドではないコンテンツを含んでいるページには、キーボードによってアクセシビリティ・サポーテッドなコンテンツにフォーカスを戻す方法についての説明がある。その説明は、アクセシビリティ・サポーテッドではないコンテンツより前に書かれている。
アクセシビリティ・サポーテッドではないコンテンツから入手可能なヘルプ情報は、キーボード操作によってアクセシビリティ・サポーテッドなコンテンツへフォーカスを戻す方法を説明しており、そのヘルプ情報はキーボードによるアクセスが可能である。
ウェブページで入手可能なヘルプ情報は、キーボード操作によってアクセシビリティ・サポーテッドではないコンテンツからアクセシビリティ・サポーテッドなコンテンツへフォーカスを戻す方法を説明しており、そのヘルプ情報はキーボードによるアクセスが可能である。
この実装方法のためのリソースはありません。
(現在リストされているものはありません)
Tabキーでコンテンツ内を最初から最後まで移動する。
キーボードフォーカスがコンテンツの一部で閉じ込められてしまい、コンテンツの一部から抜け出せなくなって、コンテンツの残りの部分へ移動することができない。
2.が該当しない。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。