WCAG 2.0 実装方法集

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G202: すべての機能をキーボードだけでも操作可能にする

適用(対象)

インタフェース操作をサポートするウェブコンテンツ技術すべて

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、ウェブページのすべての機能をキーボードで操作可能にすることである。ウェブコンテンツのすべての機能がキーボードまたはキーボード・インタフェースによって操作可能であれば、全盲のユーザーや代替キーボード、音声入力ソフトウェアやオンスクリーン・キーボードのようなキーボード・エミュレータとよばれる入力デバイスを使用しなければならないユーザーが操作できることになる。

この実装方法を用いるには、まずそのウェブページでどのような機能がユーザーに提供されているのかを確認する必要がある。その際には、マウスやキーボードを使って使用する機能を特定することが重要である。そういった機能の例としては、リンク、メニュー、ボタン、チェックボックス、ラジオボタン、フォーム・フィールドのような操作系のものや、ドラッグ&ドロップ、テキスト選択、領域のサイズ変更、コンテキストメニューの表示のような機能的なものが挙げられる。他にも、ショッピングカートでのアイテムの追加や削除、販売担当者とのチャットの起動などのように、タスクをベースにした機能が例として挙げられる。

ウェブコンテンツが提供している機能を確認したら、コンテンツ制作者はそれぞれの機能がキーボードだけでも操作することが可能かどうかを検証する。

注記:同じ機能を使用できる手段がウェブページ上で複数提供されている場合には、必ずしもそれぞれのコントロールをキーボードだけで操作可能にする必要はない。その場合、コンテンツ制作者には、ユーザーがキーボードで操作可能な手段を見つけやすくすることが推奨される。

事例

検証

チェックポイント

  1. ウェブコンテンツの機能すべてを特定する。

  2. すべての機能がキーボードだけでも操作可能である。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。