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これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
この実装方法では、スペルチェック機能やテキストの入力候補の提供について示している。認知障害のある利用者の場合、単語のおよその綴りは分かっても、正しく綴ることが難しいということがしばしばある。スペルチェック・プログラムを用いることで、単語の正しい綴りを調べるという時間のかかる作業を行わなくてもよくなる。これは、視覚障害のある利用者でミスタイプが多い場合にも有効である。また、手に障害があり、額に装着する形のポインティング・ディバイスを使用していたり、スキャン・ソフトウェアでオンスクリーン・キーボードを使用している、入力が困難で時間のかかる利用者にとっても有効である。入力単語の候補を提示し、簡単な仕組みで入力したい単語を選択することでテキストフィールドに入力できるような機能を持つスペルチェック機能は、こういった利用者にとって有効である。
ある検索エンジンには、検索語を入力するためのフォーム・フィールドがある。フォームが送信されると、サーバ・サイドのアプリケーションがスペルチェックを行う。もし、その言語に綴りが一致する単語がない場合は、ページの冒頭で「もしかして……」というテキストのメッセージとともに検索語の候補となる単語がリンクになった形のページを送信する。利用者がこれらのリンクをクリックした場合は、その入力候補がフォームに入力された状態で、フォームが再送信される。
ある航空会社は、オンラインで航空券を購入できるアプリケーションを提供している。利用者がフォーム・フィールドに都市名を入力すると、入力内容に最も近い都市名が一番上にあり、それ以外の候補がその下に続くようなドロップダウン・メニューが表示される。
ウェブページにテキストフィールドがある。
綴りが誤っている単語を入力する。
単語の修正候補が提示される。
提示された修正候補をフォームに入力するメカニズムがある。
3. 及び 4. を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。