WCAG 2.0 実装方法集

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G188: 行送りや段落の間隔を広げるボタンをウェブページ上に提供する

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

多くの認知障害を持つ人々は行間がシングル・スペースに設定されたテキストを読む事が困難である。行の高さを増やすボタンは彼らが内容を読む助けとなる。段落の間が離れている状態を維持するためには、段落間の幅は、行送り幅の少なくとも1.5倍の高さになるように広げられるべきである。

注:この実装方法は、非適合コンテンツに対して、適合している代替バージョンのページを提供するための、スタイルスイッチの実装方法と組み合わせて用いることができる。詳細は、C29: スタイル・スイッチャーを用いて、適合している代替バージョンを提供する (CSS)、及び適合している代替バージョンを理解するを参照のこと。

事例

事例 1

ページを変更するための標準的なスタイル・スイッチングを用いる。スタイルシートを切り替えるためのボタン又はリンクをページに用意する。新しいスタイルシートには、行送りを広げるルールと段落の間隔を広げるクラスが含まれている。

コード例:

p {line-height: 150%; margin-bottom: 2em;} 

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. ページ内に行送りや段落の間隔を広げるためのボタン又はリンクがあり、そのことがわかるようにラベルづけされている。

  2. そのボタン又はリンクを起動する。

  3. その機能によって行送りや段落の間隔が広がる。

  4. 各段落の間隔が行送りの少なくとも1.5倍より広くなる。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。