WCAG 2.0 実装方法集

メインコンテンツへスキップ

-

G186: 動きのあるコンテンツ、点滅するコンテンツ、又は自動更新されるコンテンツを停止させるコントロールを用いる

適用(対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、動きのあるコンテンツや点滅するコンテンツを、利用者が停止できるコントロールを提供することである。このようなコントロールがウェブページ上にあれば、そのコントロール自体は適切なレベルでのWCAGの適合要件、たとえば適切なコントラストであること、特定できる名前を持つこと、キーボードによるアクセスが可能であることに合致する。コントロールはページの先頭か、動きのあるコンテンツの近くに配置する。動きのあるコンテンツ又は点滅するコンテンツのすべてを1つのコントロールで停止できるか、コンテンツの別々の部分を別々のコントロールで停止できればよい。

事例

事例 1:株式市場のティッカーテープ

あるウェブページに、株式市場の最新結果を表示する「ティッカーテープ」があり、画面の下に向かって自動スクロールする。利用者は「一時停止」ボタンでティッカーテープの動きを停止させることができる。一時停止を解除すれば、現在の株式市場の情報表示を再開する。

事例 2:電子会議ツール

電子会議用のウェブページに、発言待ちのスピーカーの一覧がある。利用者は、新しい人が加わったり外れたりするときに一覧を自動更新するか、それとも「更新」ボタンを押したときにだけ更新するかを、ページ上のチェックボックスで選択できる。一覧が自動更新に設定されている場合、更新ボタンは非活性になっている。

検証

チェックポイント

  1. コンテンツの動き、点滅、自動更新を停止させるコントロールがウェブページ上にある。

  2. そのコントロールを有効にする。

  3. コンテンツの動き、点滅、自動更新が停止する。

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。