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WCAG 2.0 実装方法集

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G18: テキスト(及び画像化された文字)とその背景の間に、少なくとも4.5:1以上のコントラスト比をもたせる

適用(対象)

あらゆるウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関連する実装方法である:

解説

この実装方法の目的は、利用者が背景の上にあるテキストを読めるようにすることである。達成基準1.4.3に関しては、この実装方法は18pt(太字ではない:日本語の場合は22pt)未満と14pt(太字:日本語の場合は18pt)未満のテキストのための最小コントラスト比を説明している。さらに、達成基準1.4.6においては、この実装方法は少なくとも18pt(太字ではない:日本語の場合は22pt)又は少なくとも14pt(太字:日本語の場合は18pt)のテキストに対して7:1のコントラスト比を要求している。

もし背景が無地の色(または真っ黒、真白)の場合、各テキストの文字が背景とのコントラスト比を4.5:1で保持することによってテキストの相対輝度を維持することができる。

背景または文字が相対輝度において変化する(またはパターン化されている)場合、たとえ背景全体とのコントラスト比を 4.5:1で保持していなくとも、文字の周囲の背景又は陰影によって、文字と背景のコントラスト比を維持することが できる。

コントラスト比は、背景の相対輝度がページをまたがって変化する時に、文字の相対輝度も変化させることによって維持されることもある。

もし、背景画像または背景色が標準的に相対輝度で十分に違いがない場合は、他の方法として必要なコントラスト比を提供したテキストの周りに後光を提供する方法もある。

事例

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

(今のところ、なし。)

検証

チェックポイント

  1. 以下の公式を用いて、各文字(すべて同一ではない限り)の相対輝度を測る:

    • 色の相対輝度 L = 0.2126 * R + 0.7152 * G + 0.0722 * B と定義されている。この場合のR, G 及び B は:

      • RsRGB <= 0.03928 の場合:R = RsRGB/12.92、それ以外の場合: R = ((RsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4

      • GsRGB <= 0.03928 の場合:G = GsRGB/12.92、それ以外の場合:G = ((GsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4

      • BsRGB <= 0.03928 の場合:B = BsRGB/12.92、それ以外の場合:B = ((BsRGB+0.055)/1.055) ^ 2.4

      また、RsRGB, GsRGB, 及び BsRGBは以下のように定義される:

      • RsRGB = R8bit/255

      • GsRGB = G8bit/255

      • BsRGB = B8bit/255

      "^"記号は指数演算子である。

    注意:エイリアス文字では文字の端から2ピクセルの部分の相対輝度の値を使用する。

  2. 同じ公式を用いて、文字のすぐ隣の背景のピクセルの相対輝度を測る。

  3. 次の公式を用いて、コントラスト比を算出する。

    • (L1 + 0.05) / (L2 + 0.05)

      • L1は前景または背景色の明るい方の相対輝度である。及び、

      • L2は前景または背景色の暗い方の相対輝度である。

  4. コントラスト比が4.5:1と同じ、又はそれ以上である。【訳注:この計算式を用いているチェックツールで、コントラスト比が4.5:1以上であることを確認すればよい。】

判定基準

注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。