Adobe Flash Professional バージョン MX 以降
Adobe Flex
これは、次の達成基準に関連する実装方法である:
ユーザーエージェントによるサポートに関する全般的な情報は、Flashのユーザーエージェントによるサポートを参照のこと。
この実装方法の目的は、コンテンツのスクロールがスクリプトによって生成された場合に、そのスクロールを停止する方法を利用者に提供することである。コンテンツをスクロールさせると、ロービジョンの利用者または認知障害を持つ利用者にとって読解が困難または不可能になる場合がある。また、利用者によっては、スクロールの動きに気を取られてしまい、Web ページの他の部分に集中できなくなる場合がある。
この事例では、テキストを左から右にスクロールさせている。利用者がこのスクロール動作を停止および再開できるようにするためのトグルボタンが用意されている。また、スクロールの速度を落とすためのチェックボックスも用意されている。
注記: スクロール速度のオプションについて、この事例で紹介されているよりも多くのオプションを希望する利用者もいる。こうした要求を満たすために、コンテンツ制作者はスライダやドロップダウンリストなどのコントロールを使用して、複数の速度オプションを提供することも可能である。
コード例:
import fl.accessibility.ButtonAccImpl;
import fl.accessibility.CheckBoxAccImpl;
ButtonAccImpl.enableAccessibility();
CheckBoxAccImpl.enableAccessibility();
var scrollInterval: int;
var intervalLength: int = 15;
var expandedViewer: MovieClip = exampleScroller.expandedViewer;
var scrollText: MovieClip = exampleScroller.scrollText;
var scrollViewer: MovieClip = exampleScroller.scrollViewer;
var scrollingPaused: Boolean = true;
scrollStopper.addEventListener(MouseEvent.CLICK, handleBtnClick, false);
slowDown_chk.addEventListener(MouseEvent.CLICK, handleChkClick, false);
function handleBtnClick(e) {
toggleScroll(false);
e.target.label = scrollingPaused? "Resume Scrolling": "Stop Scrolling";
}
//スクロール速度を下げる
function handleChkClick(e) {
intervalLength = e.target.selected? 50: 15;
if (! scrollingPaused) {
clearTimeout(scrollInterval);
toggleScroll(true);
}
}
//スクロールを一時停止または再開する
function toggleScroll(noToggle: Boolean) {
if (noToggle || scrollingPaused)
scrollInterval = setInterval(moveText, intervalLength); else
clearTimeout(scrollInterval);
if (! noToggle)
scrollingPaused = ! scrollingPaused;
}
function moveText() {
if (scrollText.x + scrollText.width < scrollViewer.x)
scrollText.x = scrollViewer.x + scrollViewer.width;
scrollText.x -= 1;
}
//スクロールを開始する
toggleScroll(false);
この実例は、「スクロールの一時停止と再開を行うためのトグルボタン」のサンプル(英語)で確認できる。また、「スクロールの一時停止と再開を行うためのトグルボタン」のソース(英語)をダウンロードすることもできる。
Flash ムービーにスクロールするコンテンツが含まれている場合、次のことを確認する。
利用者がスクロールを一時停止したり再開したりすることのできるボタンが提供されている。
ボタンを押すと、スクロールが停止する。
もう一度ボタンを押すと、スクロールが再開する。
1., 2. および 3. を満たしている。
注意: この実装方法が「達成基準を満たすことのできる実装方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの実装方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の実装方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。