WCAG 2.0 実装方法集

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F70: 達成基準 4.1.1 の不適合事例 - 開始タグ及び終了タグ、又は属性のマークアップが正しくない

適用(対象)

マークアップ言語:HTML、XHTML、及び他のSGML又はXMLベースのウェブコンテンツ技術

これは、次の達成基準に関係する不適合事例である:

解説

この不適合事例の目的は、要素タグにおいて、支援技術が満足できるページのモデルを生成できない原因となるマークアップの誤りの例を特定することである。 ユーザーエージェントは、エラーから復旧するために、異なる推測に基づいた方法をそれぞれ実装している。結果として、ユーザーエージェント間で一貫性のないページのプレゼンテーションとなっている。

(これは完全なりストではないが)この不適合の条件を生じさせる開始及び終了タグの一般的な問題:

事例

不適合事例 1: XHTMLの山形括弧が足りない

開始タグに山形括弧がなく、タグの意図する境界が不明瞭であるため、下記のコードは不適合となる。

コード例:


<p これはパラグラフです</p>
			

不適合事例 2: XHTMLの終了タグのスラッシュが足りない

終了タグにスラッシュがなく、事実上、別の開始タグのように見えるため、下記のコードは不適合となる。

コード例:


<p>これはパラグラフです<p>
			

不適合事例 3: 均衡が取れていない属性の引用符づけ

属性値に終了の引用符がないことで、属性値の対の境界が不明確となるため、下記のコードは不適合となる。

コード例:


<input title="氏名 type="text">
			

不適合事例 4: 属性間の空白の欠如

属性間に空白がないことで、属性値の対の境界が不明確となるため、下記のコードは不適合となる。

コード例:


<input title="氏名"type="text">
			

不適合事例 5: 空白スペースを含む値を持つ引用符がついていない属性

属性値に引用符がつけられておらず、値に空白が含まれていることで、属性値の対の境界が不明確となるため、下記のコードは不適合となる。

コード例:


<input title=ここに氏名を入力する type=text>
			

不適合事例 6: XHTMLの終了タグが足りない

第1パラグラフの終了タグがないことで、第2パラグラフが第1パラグラフの子なのか兄弟なのかが不明確になるため、下記のコードは不適合となる。

コード例:


<p>これはパラグラフです
<p>これは別のパラグラフです</p>
			

(今のところ、なし。)

検証

チェックポイント

  1. ページのソースコードがマークアップ言語で実装されている。

  2. 開始タグ、終了タグ又は属性で不正な形式になっているものがある。

判定基準

日本語訳における注記:

この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。