すべてウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する不適合事例である:
この文書は、スペース、タブ、改行又は行頭復帰(CR)のような空白文字列を用いてテキストコンテンツのデータ列を整形しようとすると、構造を正しく示すことができなくなる不適合事例について述べている。 支援技術は、現在用いている自然言語の音声読み上げ順序でコンテンツを解釈するため、空白文字列を用いて複数の段組を作ると、自然な音声読み上げ順序では意味を成さなくなることがある。 このように、空白文字列を用いてデータ列を整形すると、支援技術の利用者が理解できるように情報が提示されない。
複数の段組みを表現するために、プレーンテキストを用いるべきではない。他のレイアウトでデータを提示できるようにコンテンツを修正する必要がある。 代替手段として、複数段にわたるデータを表現するときは、構造を示す要素のあるウェブコンテンツ技術を用いるとよい。
次の事例では、2段組フォーマットにするために、空白文字列を用いているが、正しい使い方ではない。
コード例:
ウェブコンテンツ・アクセシビリティ 運動制限、発話困難、及びその他の障
ガイドライン 2.0(WCAG2.0)は、ウェ 害を含む様々な障害のある利用者にと
ブコンテンツをよりアクセシブルにす って使うことができることを意味する。
るためのポイントや推奨事項を幅広く このガイドラインに従うことによって、
カバーしている。この文書には原則、 ウェブコンテンツは高齢者を含む大多
ガイドライン、達成基準、利用者のメ 数の利用者にとっても、よりアクセシ
リット、そして事例が含まれており、 ブルなものになる。また、利用者が、
ウェブベースの情報およびアプリケー 多様な支援技術を含む実にさまざまな
ションをアクセシブルにするための要 デバイスを用いて、ウェブコンテンツ
件を定義して説明している。「アクセ にアクセスすることができるようにも
シブル」とは、全盲及びロービジョン、 なる。
ろう及び難聴、学習困難、認知障害、
スクリ-ンリーダーで読上げると、このテーブルは次のように読まれる:
ウェブコンテンツ・アクセシビリティ運動制限、発話困難、及びその他の障
ガイドライン 2.0(WCAG2.0)は、ウェ害を含む様々な障害のある利用者にと
ブコンテンツをよりアクセシブルにすって使うことができることを意味する。
るためのポイントや推奨事項を幅広くこのガイドラインに従うことによって、
(以下省略)
一度削除したテキストを復活させたり、固定サイズのフォントが可変サイズに変更したり、 何行かに及ぶテキストをそのページに収まらないくらい文字サイズを大きく変えたりしたときは、 先ほど説明したのと同じように、見た目上、間違って解釈されるという問題が起こりうる。
この実装方法に関する参考リソースはない。
(現時点では何も示されていない。)
データや情報の文書が、多段組で示されている。
段組みが空白文字列を用いて情報を配置して作られている。
2.で段組みが空白文字列を用いて情報を配置して作られている場合、この不適合事例が適用され、そのコンテンツは達成基準を満たしていないことになる。
日本語訳における注記:
この文書の正式版は、W3Cサイトで公開されている英語の文書であり、この日本語訳には誤訳が含まれていることもありえます。なお、文中にある「日本語訳における注記」は、W3Cの原文にはないものであり、日本語訳監修者が追記したものです。