スクリーンリーダーによる読み間違いへの配慮

Q

視覚障害等があって画面を目で見て読む事が難しい方は、ウェブページを読み上げるソフトを使用していると聞きました。そのソフトによって読み間違いが発生する事もあると思いますが、どうしたらいいでしょうか?

A

読み上げるソフト(「スクリーンリーダー」といいます)の読み間違いを修正するために、特別な対応は不要です。

日本語の場合、特に漢字に音読みと訓読みがあることで、意図した読みと異なった読み方をすることがありますが、読み間違いにはパターンがあり、前後の文脈から判断して内容を理解することができます。スクリーンリーダーには、一文字ずつ確認する機能があるので、その機能を使って確認したりすることもできます。

また、特定のスクリーンリーダーの読み方に合わせてコンテンツを変更してしまうと、そのスクリーンリーダーの挙動が変わった時や、他のスクリーンリーダーでは異なる読み方になってしまうこともあるので、特定のスクリーンリーダーの挙動に合わせすぎないほうがよいです。

人名などの固有名詞については、括弧書きで読み方を補うなどすることで、誰にとってもわかりやすくなると考えられます。「G120: 単語の直後に発音 (読み) を提供する」もあわせて参照してください。

読み間違いは、スクリーンリーダーを利用している視覚障害者のみの問題ではなく、すべてのひとに起こり得る問題です。完全な対応は難しいということを踏まえておいた方がよいでしょう。

このQ&Aは、以下のセミナーでの質疑応答に一部編集を加えたものです。
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