「今後の対応」の対象が曖昧な範囲設定でも良いのか?

Q

ウェブアクセシビリティ方針において、「今後の対応」の対象範囲が曖昧に設定されている(例:「CMS配下」「CMS以外」などと書かれている)場合があります。具体的なURLを記載しなくてよいですか?

A

ウェブアクセシビリティ方針において対象範囲を曖昧に設定することは、あるウェブページが対象範囲に含まれるのか否かを第三者が客観的に判断することが困難になるため不適切です。

例えば、対象範囲を「CMS以外」と設定した場合、あるウェブページがCMS配下にあるか否かを第三者が客観的に判断することは困難です。

ウェブアクセシビリティ方針における対象範囲の設定については、ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン(2021年12月版)において、次のような方法が挙げられています。

  • ウェブページ一式の名前やドメインを明示して、対象とする範囲を具体的に示す。
    • あるWebページが対象範囲に含まれるかどうかは、URLを明示するなどして、客観的に判断できるようにする。
    • 対象に含まないウェブコンテンツがある場合には、URLを明示するなどして、その部分が特定できるように明記する。

例えば、CMSで管理しているページを特定のディレクトリ以下にまとめて置いてある場合は、ディレクトリ名(例: https://www.example.co.jp/example/ 以下)を明示して、そのディレクトリが対象範囲に含まれるかどうかを示す必要があります。

対象ページの範囲をディレクトリ単位で示すことができない場合は、対象ページがCMS配下にあるか否かを客観的かつ明確に判断できるように、上記ガイドラインの例1.~5.で挙げられているような方法と組み合わせて、対象範囲を明示する必要があります。

このQ&Aは、以下のセミナーでの質疑応答に一部編集を加えたものです。
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