アクセシビリティ・オーバーレイはアクセシビリティを確保するのに有効ですか? 適合レベルAAに準拠できますか?

Q

ウェブアクセシビリティを向上する方法として「アクセシビリティ・オーバーレイ」と呼ばれる機能があると聞きました。

  • このアクセシビリティ・オーバーレイを導入したら、十分なアクセシビリティが確保できますか?
  • また、アクセシビリティ・オーバーレイを入れておけば、適合レベルAAに準拠できますか?
A

最初に、この回答は、個別具体的な製品・サービスの仕様に基づくものではなく、一般論としてのアクセシビリティ・オーバーレイに関する回答(見解)であることにご留意ください。

アクセシビリティ・オーバーレイによるアクセシビリティ向上は、あくまで機械的なものです。そのため、現状では、どんなアクセシビリティ・オーバーレイであっても、ウェブアクセシビリティ上の問題を完全に解決することは困難です。また、導入するだけで、適合レベルAAへの準拠ができるとも言えません。

むしろ、「導入することでアクセシビリティ対応が完了した」としてしまうことで、問題の解決の機会を失ってしまうことがあり、注意が必要です。

そもそも、ウェブページの読み上げ機能や、配色の変更等、アクセシビリティ・オーバーレイが提供する機能の多くは、その機能を必要とする人は、あらかじめ自分の環境として用意されている可能性が高いです。アクセシビリティ・オーバーレイの導入は、一般に使われている支援技術等でのウェブサイト利用を意識した、基本的なアクセシビリティの確保を行った上で、付加的なものとして検討されるのがよいでしょう。

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