省略語(頭文字)の表示の仕方

Q

「3.1.4 略語の達成基準」を満たすことのできる達成方法として、「WCAG 2.0 達成方法集」の「G97:元の語のすぐ後に略語を提供する」があり、ウェブページの中でその略語が最初に現れたときに、元の語(略語でない表記)の後に略語を提供するように書かれています。例えば、「Search Engine Optimization (SEO)」というように書くということだと思いますが、逆に「SEO (Search Engine Optimization)」と記述するのは許容されない(あるいは推奨されない)ということでしょうか?
また、例えば単位を示す略語(GB:ギガバイト、kg:キログラム、m:メートルまたはマイル、など)も略語に該当すると考えてよいでしょうか?

A

逆順であっても、達成基準の「略語の元の語又は意味を示すメカニズムが利用可能でなければならない。」を満たしていると考えます。

たしかに、G97では、略語を後に記述する方法が示されており、「(略)省略された表記を提供する前に完全な表記を提供する。こうすることで、テキストが読みやすくなる。多くのスタイルガイドでも勧められている。」とも書かれていますが、これは英語などにおける一般的な例として挙げられています。

次に、単位を示す略語についてですが、達成基準 3.1.4には注記があり、「注記1  略語とは,単語,語句又は名称の短縮形で,その略語が言語の一部になっていないものであり,頭文字語(initialism)及び頭字語(acronym)を含む。」とあります。

例に挙げていただいた単位のうち、マイルを”m”で示す場合には説明が必要かもしれませんが、それ以外についてはいずれも日本語の一部になっていると考えてよいものであり、この注記で定義している「略語」には該当しないと考えてよいでしょう。

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