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7.3.2.4 一貫した識別性に関する達成基準

ウェブコンテンツのアクセシビリティ達成等級
AA

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この実装チェックリストは主にHTML 4.01、CSS2を使用することを前提とした例であり、実際に使用する技術やその使用方法に合わせて、変更して使用することが望まれる。なお、JIS X 8341-3:2010 の細分箇条8.2の表4の例では、すべての達成基準を一つの表として表現しているが、この例では達成基準ごとの表を採用している。統合して一つの表にしてもよいし、そのままの形式でもよい。

また、この例では実際に使用しない可能性のある技術も網羅的に記載しているため、「適用」という欄が設けてある。使用しない実装技術かどうかをこの欄で区別してもよいし、適用欄を使用せず、その実装技術を表から削除してもよい。また、「状況-番号-項目」「関連する実装テクニック」「検証方法」の欄は、この実装チェックリストを理解しやすくするために付け加えたものである。検証方法の欄に実装テクニックの番号だけが書いてある場合には、その実装テクニックの検証(Tests)手順(Procedure)を利用することを示している。



7.3.2.4の実装チェックリスト例
項番 実装方法 適合 適用 試験方法 注記 状況-番号-項目 関連する実装テクニック 検証方法
1 同じ機能を有するコンテンツに対して、一貫したラベル、識別名及び代替テキストを用いる。
その際、ラベル、識別名、代替テキストは達成基準7.1.1.1および達成基準7.4.1.2を満たすことのできる実装方法に従って提供する。
        1 G197
達成基準7.1.1.1
達成基準7.4.1.2
以下の1.及び2.を満たすことを確認する。
  1. ページ内の一貫性

    ページ内に同じ機能を有するユーザ・インターフェース・コンポーネント(アイコン、要素、リンク、JavaScriptオブジェクトなど)が複数存在する場合、同じ機能を有するコンポーネントに一貫したラベル、識別名及び代替テキストが用いられていることを確認する。

  2. ページをまたいだ一貫性

    ウェブページの集合(例えばウェブサイト)にて同じ機能を有するユーザインターフェースコンポーネントが繰り返し利用される場合、以下の方法などにより、同じ機能を有するコンポーネントに一貫したラベル、識別名及び代替テキストが用いられていることを確認する。

    • CMS等により、同じ機能を有するユーザ・インターフェース・コンポーネントに一貫したラベル、識別名及び代替テキストが用いられるように管理されていること
    • 各ページを作成する際にテンプレートを利用したり、Webページ制作・編集ツールの機能を用いることなどにより、同じ機能を有するユーザ・インターフェース・コンポーネントに一貫したラベル、識別名及び代替テキストが用いられるように管理されていること
    • CMS、テンプレート等で管理されていない場合は、試験実施ガイドライン2.3節のb)c)に示された選択方法などを用いて試験対象ページを選択し、該当ページ間で繰り返し利用されているユーザ・インターフェース・コンポーネントに一貫したラベル、識別名及び代替テキストが用いられていること

一貫した識別性に関する補足情報

注記 1: 「一貫した」代替テキストは、常に「同一」であるとは限らない。例えば、次のウェブページへリンクするグラフィカルな矢印をウェブページの下部で使うとする。 代替テキストは、「4ページに移動」というふうになるだろう。当然ながら、この代替テキストをそのまま次のウェブページでも繰り返して使うのは適切ではない。 次のウェブページでは「5ページへ移動」とするのがより適切なはずである。これらの代替テキストは同一ではないが、一貫しており、この達成基準に適合しているといえる。

注記 2: 単一の非テキストコンテンツのアイテムが、異なる機能のために使われることがある。そのような場合、異なる代替テキストが必要であり、用いられるべきである。 チェックマーク、?マーク、そして交通標識などのアイコンを使用する際によく見られる例である。それらの機能は、ウェブページの文脈によって異なる可能性がある。 チェックマークは、その状況に応じて、「承認済」、「完了」、又は「あり」という意味で使われることがある。すべてのウェブページを通じて、代替テキストを「チェックマーク」としてしまうと、利用者がそのアイコンの意味を理解することができない。 同一の非テキストコンテンツが複数の機能を果たしている際は、異なる代替テキストを用いることができる。

(出展: WCAG 2.0解説書「一貫した識別性」: 達成基準を満たすことのできる実装方法

リンクテキストの一貫性に関する補足情報

リンクテキストの一貫性は、原則として下記の方法で確認する。

  1. 同一のURLへのリンクには同じリンクテキストが用いられていることを確認する。
  2. 異なるURLへのリンクに同じリンクテキストが用いられていないことを確認する。

ただし、リンクテキストが同一であることと、リンクテキストが一貫していることが同義でないことに留意する。

例1: 「一貫した識別性に関する補足情報」における「注記1」の例
例2: 次のウェブページへリンクするグラフィカルな矢印をウェブページの下部で使い、この矢印の代替テキストとして「次のページ」を用いたとする。次のウェブページにおいて同様に次のウェブページへリンクするをグラフィカルな矢印を用いる場合、その代替テキストはやはり「次のページ」を用いることになる。この場合、異なるURLへのリンクに同一のリンクテキストが用いられていることになるが、機能の説明として一貫しており、この達成基準に適合しているといえる。

 

作成者:ウェブアクセシビリティ基盤委員会

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