ウェブページをバリデートする

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのマークアップ言語及びその他の多くのウェブコンテンツ技術

これは達成基準 4.1.1: 構文解析 (十分な達成方法) に関する達成方法である。

解説

この達成方法の目的は、正式な仕様に則ってバリデートされていないコードにしばしば起因するウェブページの曖昧さをなくすことである。ウェブコンテンツ技術及びそのバージョンを特定するそれぞれのウェブコンテンツ技術のメカニズムが用いられ、そのウェブコンテンツ技術の正式な仕様に照らし合わせてウェブページをバリデートする。対象となるウェブコンテンツ技術にバリデータがある場合、開発者はそのバリデータを使うことができる。

通常は、バリデーションによって曖昧さ (及びその他の問題点) を排除する。これは、バリデーションに必要不可欠なステップの一つが、そのウェブコンテンツ技術のマークアップ (マークアップ言語) 又はコード (他のウェブコンテンツ技術) が適正に使用されているかどうかをチェックすることだからである。バリデーションは、必ずしも仕様への完全な準拠をチェックするものではないが、コンテンツを仕様に照らし合わせて自動的にチェックするには最適な手段である。

事例

事例 1: HTML のバリデーション

HTML ページに文書型宣言 (!DOCTYPE として記述されることが多い) があり、その文書型宣言で指定された HTML のバージョンに対して妥当 (Valid) である。開発者は、オフライン又はオンラインのバリデータ (下記「参考リソース」を参照) を使用して、この HTML ページの妥当性をチェックできる。

事例 2: XML のバリデーション

XHTML、SVG、SMIL 及びその他の XML をベースしたドキュメントが、文書型定義 (DTD) 又はその他のタイプの XML スキーマを参照している。開発者は、オンライン又はオフラインのバリデータ (エディタに内蔵されている検証ツールを含む) を使用して、この XML ドキュメントの妥当性をチェックできる。

事例 3: Ant のバッチによるバリデーション

XML ファイルのバリデーションをバッチで行う際には Apache Ant の xmlvalidate タスクを使用することができる。次の Apache Ant ターゲットは、(Ant のビルドファイルに相対する) ディレクトリ dev\\Web 内にある拡張子 .xml のファイルをバリデートするシンプルな例である。

              
              <target name="validate-xml"> 
                <xmlvalidate lenient="no"> 
                <fileset dir="dev/web" includes="*.xml" /> 
                </xmlvalidate> 
              </target>
            

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

訳注:

以下に示される参考リソースは、W3C HTML5 勧告以前に作成されたものが多数であり、その多くは HTML5 への対応がなされていないと考えられる。そのため、WAIC では翻訳を行っていない。

HTML 及び XHTML のバリデーション

Validating XML

Note that many programming editors, XML editors and integrated development environments (IDEs) can validate XML files. These include the following free and/or open-source tools:

検証

手順

HTML、SGML ベース及び XML ベースのウェブコンテンツ技術に対して:

  1. それぞれのページ又はドキュメントをバリデーションを行うパーサーで読み込む。
  2. バリデーションエラーがないことを確認する。

その他のウェブコンテンツ技術に対して:

用いているウェブコンテンツ技術に対してバリデーションの手順が存在する場合は、それに従う。

期待される結果

HTML、SGML ベース、及び XML ベースのウェブコンテンツ技術に対して:

2. の結果が真である。