【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集
この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。
全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関連する達成方法である:
この達成方法では、スペルチェック機能やテキストの入力候補の提供について示している。認知障害のある利用者の場合、単語のおよその綴りは分かっても、正しく綴ることが難しいということがしばしばある。スペルチェックプログラムを用いることで、単語の正しい綴りを調べるという時間のかかる作業を行わなくてもよくなる。これは、視覚障害のある利用者でミスタイプが多い場合にも有効である。また、手に障害があり、額に装着する形のポインティングデバイスを使用していたり、スキャンソフトウェアでオンスクリーンキーボードを使用している、入力が困難で時間のかかる利用者にとっても有効である。入力単語の候補を提示し、簡単な仕組みで入力したい単語を選択することでテキストフィールドに入力できるような機能を持つスペルチェック機能は、こういった利用者にとって有効である。
ある検索エンジンには、検索語を入力するためのフォームフィールドがある。フォームが送信されると、サーバーサイドのアプリケーションがスペルチェックを行う。もし、その言語に綴りが一致する単語がない場合は、ページの冒頭で「もしかして……」というテキストのメッセージとともに検索語の候補となる単語がリンクになった形のページを送信する。利用者がこれらのリンクをクリックした場合は、その入力候補がフォームに入力された状態で、フォームが再送信される。
ある航空会社は、オンラインで航空券を購入できるアプリケーションを提供している。利用者がフォームフィールドに都市名を入力すると、入力内容に最も近い都市名が一番上にあり、それ以外の候補がその下に続くようなドロップダウンメニューが表示される。
ウェブページにフォームフィールドがあることを確認する。
綴りが誤っている単語を入力する。
単語の修正候補が提示されることを確認する。
提示された修正候補をフォームに入力するメカニズムがあることを確認する。
3. 及び 4. の結果が真である。
この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。